名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(9)

2024-08-06 | 基本定跡の研究

後手の方針を変えて、穴熊に組むよりも、金銀の配置を優先した場合はどうなるでしょうか。つまり12香の前に54歩を突いて

67銀53銀56銀

先手は45銀を見せて、後手に角筋を止めさせます。44歩が普通で、58金左52金右75歩94歩79角

先手はやはり石田流へ組み替えます。84飛76飛32金77桂43金右16歩12香

先手は待っているのもあるのですが、動くならばここです。74歩同歩65銀

64銀には74飛同飛同銀

西川先生は先手優勢としていて、評価値は-467の先手有利。これは63銀成が先手で入りそうですし、左桂も使えるので、結構差があります。

AIによると、ひとつ前の図で64銀は最善ではないようです。

86歩同歩75歩同飛86飛

後手は銀を動かさずに飛をさばくほうが良いです。先手は72飛成よりも74銀のほうが優り、62銀73歩71歩85飛同飛同銀

この図の評価値は+127でやや先手ペースです。とは言ってもその差はわずかなようで、後手が12香の代わりに14歩としていた図でみると

評価値はマイナスなのです。73桂84銀89飛82飛85桂

85同桂同飛成62飛成85竜:::と進むのでしょうが、この図の評価値は-114で後手に分があります。わずかな差なのでしょうね。先手に仕掛けの権利はあるけれど、後手陣に不備がなければ無理なのかな、というところです。

先手が仕掛けなかった場合は、ダイヤモンド美濃に組んで

こんな図です。評価値は0近辺の互角です。

でも後手が端を受けていた場合は

評価値は-32、端を受ける方が後手は少し優るようです。

 


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