名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(14)

2024-08-11 | 基本定跡の研究

西川先生の本の最後には (他に中飛車編もあるのですが、それはしばらく後になるでしょう) 昨日調べた55歩の形についての後手の工夫が書いてあります。

53銀の前に52金右として、先手が16歩を突いている形です。でもここで16歩は必然ではないでしょう。56銀44歩75歩・・・ではないかと。33角~22玉の前に52金右として、先手が16歩を突いたというのならばわかりますが。

ともかく53銀56銀55歩45銀84飛

というのが後手の工夫です。実戦例があったのかもしれません。以下の西川先生の記述には間違いがあるようで、先にそれを書いておきます。56歩同歩 (24角が正解) 58飛86歩

86同角と同歩に岐れていて、86同角に66角53角成同金56飛・・・という進行 (互角) を書いているのですが、53角成には57歩成があって

この図の評価値は-925、ほぼ後手優勢です。

ですから53角成は成立せず、単に56飛です。

99角成53角成55歩

75馬87飛成は

後手が指しやすいと書かれているのですが、評価値は+158で先手ペースなのです。59飛89馬54銀42金寄57飛

というのが進行例で、桂香と銀の交換は先手が損なのですが、後手の81桂91香は戦力外なのです。

戻って

99角成は先手が指しやすくなったので、86飛同歩99角成が正しいです。

この図の評価値は-44の互角です。
戻って

先手としては86同歩のほうが最善のようで、88歩同角86飛78金

88飛成同金67角56飛

この図の評価値は+152で先手ペース。それは解説通りで、44銀同銀56角成・・・も、56角成同銀66角77金・・・も先手が指しやすいです。他にAIは44歩には87飛だと。

ちょっと戻って

ここは32銀56銀と自重して

評価値は+97、やや先手ペースかというところです。

最初に戻りますが

56歩にはやはり24角が難物で、以下は明日調べることにしましょう。

今日調べたところは蛇足なのですが、定跡本の通りが正解ではないという例です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  SS2-12 先手三間飛車に居飛... | トップ | 第256回名南将棋大会(壱)結果... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事