名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS3-4 ダイレクト向い飛車(22):対策

2024-04-16 | 基本定跡の研究

ダイレクト向い飛車対策の37銀、棋譜を検索すると2局見つけました。まず1つ紹介しましょう。2022年9月28日、徳田拳士先生と大石直嗣先生、王位戦の対局です。

後手の大石先生は33桂と跳ねる前に54歩を突きました。先手の56角をけん制したのでしょう。77銀33桂37桂21飛

後手としては飛を引く形が良いとされるのですが、66歩32金88玉64歩16歩74歩56角

先手はやはりこの自陣角を打ちます。この図の評価値は+275の先手良し。63銀34角55銀78角

72金35歩46銀同歩36銀

後手は桂頭を攻められるので動かねばなりません。48銀24歩同歩25桂

25同桂24飛26歩

桂得で先手有利です。44飛34歩75歩同歩76歩同銀46飛

後手は飛をさばくのですが、56歩44角47歩

66角77桂45飛33歩成

先手の駒得は拡大していきます。25銀32と84桂

67金76桂同金65銀

66金同銀76金77銀成同金36銀

後手もそれなりに頑張っているのですが、先手は角得です。55歩同飛23角成73桂74桂

93玉62桂成65桂72成桂77桂成同桂まで。

先手徳田先生の完勝に終わりました。

AIに聞いてみると、

先手は66歩~88玉としないで、すぐに56角を打てばよいと。32金34角55銀16歩

これは15歩~14歩同歩12歩同香24歩同歩12角成をみせて、後手の攻めを催促しています。46銀同歩49角は47銀とすれば

受かります。

戻って

後手としては、46銀同歩に55歩15歩を入れてから49角とするほうがアヤがあります。

でも先手はもう47銀を打つ必要もなく、45歩を突いて、27銀ならば

48飛38角成同飛同銀成44歩

44同歩には65角が両取りです。49飛にも43歩成同金同角成同飛成65角

これも両取りですし、32銀と打つ筋もあります。先手有利。

戻って、後手としては27銀ではなくて39銀18飛27角成

とするほうがましなのですが、44歩同歩43銀

31歩52銀成71金43歩

という調子で先手の攻めは続きます。

ということで

後手が54歩を先に突いても問題はありません。

 


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