後手番塚田先生の手を考えます。
第1問
受けがあるでしょうか。
A 32銀 B 27飛 C 54飛
第2問
ここが急所です。
A 26飛 B 48歩 C 46歩
後手番塚田先生の手を考えます。
第1問
受けがあるでしょうか。
A 32銀 B 27飛 C 54飛
第2問
ここが急所です。
A 26飛 B 48歩 C 46歩
今日の棋譜20221208
1952年10月、塚田正夫先生と九段戦挑戦者決定戦第3局です。
升田先生の先手で横歩取りです。横歩取らせではない横歩取りは、これが初めて出てきたということはなくて、松田茂役先生と指していました。
その将棋も後手の松田先生は82飛と引いていたので、当時の定跡だったのでしょうか。でもこの83歩は取れないので後手失敗です。
52飛に、以前は升田先生は84飛(88角成ならば同飛)と指していて優位に進めていたのですが、今回は24歩と垂らしました。放置して32飛成同飛23歩成88角成32と と進めば先手の勝ち筋です。でも振り飛車感覚で88角成同銀33金36飛22飛と進めたら後手よしなんですね。なるほど。
後手の33角の受けに84飛とすればこれから。33同飛成同桂の図は、いっぺんに勝とうとしているのですが。
23歩成同金24歩22金34角。32銀には23歩成同金同角成同銀33角成があるので、なるほどこれで先手が良いのか、というところなのですが。
27飛と受けられたら43角成しかない。(ただし23歩成同金を入れておくことはできました。)
32銀に馬を逃げていたら29飛成があるので、52馬同玉28飛。これでは1歩得というだけでつまりませんね。少なくとも先手良しではないです。(23歩成同銀が入っていたら28歩の受けはあるのですが後手良しでしょう。)
28同飛成同銀46歩。横歩取りや中住まいではこの筋の歩打ちあるいは突き捨てが急所です。適当な受けがなくて、後手有利になっています。
46同歩47角、これが痛くて、角の働きに差があります。桂取りだけど69飛のほうを防いで
29角成23歩成同銀31飛
32金11飛成28馬。銀桂と香の交換ではひどい駒損です。玉の堅さを同等と見ても、攻め駒は3対4なので後手優勢。
82歩成同銀24歩29飛
23歩成37馬まで。52手での敗戦となりました。48香には47歩、48銀には38銀から、詰めろで駒を取られるので致し方なし。
升田先生は王将は取ったけれど、名人戦、九段戦とも挑戦者決定戦で負けています。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1952/10/14(火) 00:00:00
棋戦:九段戦
戦型:横歩取り
手合割:平手
先手:升田幸三
後手:塚田正夫
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 8五歩(84)
5 7六歩(77)
6 3四歩(33)
7 7八金(69)
8 3二金(41)
9 2四歩(25)
10 同 歩(23)
11 同 飛(28)
12 8六歩(85)
13 同 歩(87)
14 同 飛(82)
15 3四飛(24)
16 8二飛(86)
17 8三歩打
18 5二飛(82)
19 2四歩打
20 3三角(22)
21 同 飛成(34)
22 同 桂(21)
23 2三歩成(24)
24 同 金(32)
25 2四歩打
26 2二金(23)
27 3四角打
28 2七飛打
29 4三角成(34)
30 3二銀(31)
31 5二馬(43)
32 同 玉(51)
33 2八飛打
34 同 飛成(27)
35 同 銀(39)
36 4六歩打
37 同 歩(47)
38 4七角打
39 6八金(78)
40 2九角成(47)
41 2三歩成(24)
42 同 銀(32)
43 3一飛打
44 3二金(22)
45 1一飛成(31)
46 2八馬(29)
47 8二歩成(83)
48 同 銀(71)
49 2四歩打
50 2九飛打
51 2三歩成(24)
52 3七馬(28)
53 投了
まで52手で後手の勝ち