小林紀興の「マスコミに物申す」

第三の権力と言われるマスコミは政治家や官僚と違い、読者や視聴者の批判は一切無視、村社会の中でぬくぬくと… それを許せるか

「マララさんにノーベル平和賞を今年こそ」の声を日本から世界に向かって発信しよう。 都知事選はどうなる?

2014-01-09 07:14:57 | Weblog
 昨夜7時半、NHKの『クローズアップ現代』を見た。涙をこらえきれなかった。見た直後、日本から「マララに今年こそノーベル平和賞の声を世界に発信を」と読者に呼びかけたいと思い、とりあえず資料だけ集めておこうと放送終了直後に「マララ」で検索をかけた。驚くべきことにすでに無数の書き込みがされていた。多くは同感した女性の書き込みだったが、男性の書き込みも少なくなかった。私がこの記事を投稿する時には書き込みは1000をはるかに超えているのではないか。
 読者の多くも覚えておられると思う。彼女が16歳の時の昨年、ノーベル平和賞の史上最年少候補者になったことを。残念ながら、選に漏れたが、日本では山中伸弥教授のips細胞研究のノーベル賞受賞一色に湧き上がり、マララ・ユサフザイさんのことはたちまち世間の話題から消えてしまった。
 昨日『クローズアップ現代』を見た方は読み飛ばしていただいていいマララさんのことを、見ていなかった方のためにかいつまんで紹介しておこう。読み飛ばす方のために、前後に1行空ける。

 マララさんは11歳の時の2009年、タリバンによって次々に女子校が爆破され、女子生徒が教育の機会を奪われていくことに怒りを覚えてブログを書き、世界に向かって「女性が教育を受ける権利」を訴えた。ブログはペンネームで書いたが、パキスタン政府が本名を公表して「勇気ある少女」として表彰したため武装勢力に狙われ、12年10月9日、中学校から帰宅のためのスクールバスを襲われ頭部と首に2発の銃弾を受けて重傷を負った。生命の危機に瀕したが、英バーミンガムの病院で数度の手術受けて命と思考力を奇跡的に回復し、国連総会で演説の機会を与えられたり、オバマ大統領やエリザベス女王と面会するなど、マララの悲痛な訴えは世界中に大きな波紋を呼んだ。
 『クローズアップ現代』では国谷裕子キャスターとのインタビューで「銃や弾丸でペンの力を封じることはできない」と熱く語り、彼女の世界中を飛び回っての活動について国谷キャスターの「名声を得るため、という声もありますが」とちょっと意地悪な質問に対しても動ぜず、「どう思われてもいいんです。女性の権利が男性と平等になれば」と答えた。

 女性が男性と平等の権利を獲得するための闘いは、アメリカでも古くからあった。「レディーファースト」という行動そのものが、実は女性を見下す行為なのだが、男女同権の原則が確立した現在でも、いったん作られてしまった「マナー」はなかなか崩れない。「レディーファースト」は女性の考えや主張を尊重あるいは優先するということではなく、ちょっと言い過ぎかもしれないが、女性はか弱くかわいい存在だからペットのように保護してあげようといった女性
蔑視思考の裏返しだと私は思っている。
 日本でも女子学校が誕生したのは、女性にも教育の機会を、という考えが生じた明治維新以降のことだ。だから、高校までは私立校では今でも男子校、女子校があるが、大学は女子大はあっても男子大はない。
 なぜ女子大があって男子大がないのか、疑問に思った読者はいるだろうか。私はそういう、だれもが不思議と思わず受け入れていることに、なぜか疑問を持ってしまう。自分でも、ときには「いやな性分」と思い知らされることもあるが(それが原因で家族内で確執が生じたり、友人たちが離れていったりしたこともある)、「赤子の魂百までも」ではないが、この性分は多分死ぬまで変わらないだろう。でも、少なくともそうした性分を持っていない人はジャーナリストになる資格はない、と私は信じている。
 マララのことを書こうと思うと、昔と違って今はほとんどの疑問はネット検索することで調べられる。『クローズアップ現代』を見て感動するだけでなく、たちまちいろんな疑問が湧いてくる。私がとりあえずこのブログを書くため検索したキーワードは「マララ」のほかに「タリバン」「男女平等」「レディーファースト」「女子大」などだった。
 今日はあまり時間がないので、私の思考法というか、考え方のプロセスは次回に公開するが、要するに日本人の99.999…%当たり前と思い込んでいることに疑問を持つことがものすごく重要で、疑問を持ったらその疑問を解くためのキーワードを思い付けば、論理的解明はほぼ完成する。そういう意味では人類はインターネットというものすごいものを発明してしまったなと感心してしまう。学校教育はこれから知識を身に付けることを重視するのではなく、インターネットの活用法を教えることに教育の重点を移した方がいいと私は思っているが、そのこともまた別の機会に書くことにする。ただ、学校の先生にそういうことを期待しても、ないものねだりか…。
 とりあえず時間がもうないので、読者の皆さん、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・メディアを使って「今年こそマララにノーベル平和賞を!」の声を世界中に発信しようじゃないか。それが、いまアメリカからも「失望した」と批判された安倍総理の靖国参拝によって高まった日本に対する汚名をそそぐ最善の道だと思う。
 
 ついでに『クローズアップ現代』の前のニュース7では都知事選の立候補者の顔ぶれがほぼ決まったと報じた。宇都宮健児・元日弁連会長の出馬はかなり前から決まっており、共産、社民が支持するという。また田母神俊雄・元航空幕僚長の出馬表明も報道され、自民の動向が注目されていた外添要一・元厚労省大氏も出馬の意向を固め、今日自民都連幹部との政策協議を行い自民は外添支持を表明する模様。あとは毎度おなじみの顔だが、「発明家」のドクター中松氏も出馬を表明、どんな奇抜な選挙運動を繰り広げるのか「見てのお楽しみ」といった感じ。国政では野党第一党の民主党は維新やみんな、江田新党などとの連携もできず独自候補も立てられない始末、NHKは民主は外添氏の支援に回るのではないかと推測報道したが、今朝の朝日新聞を見てびっくり。細川護煕・元総理が出馬を目指してほぼ資金面などの準備を終え、「脱原発」をキーワードに小泉純一郎・元首相との連携を模索しているという。民主は政党の体を成していないことがここでも明らかになったが、支持候補を外添氏から急きょ、細川氏に乗り換えるようだ。宇都宮健児氏は立候補声明で、やはり「脱原発社会」を目指すことを表明しており、東京オリンピックは選挙の争点にならないから原発問題が争点に急浮上する可能性が出てきた。
 これで嬉しくなったのは実は私。小泉元総理が「脱原発」を突如訴え始めた時にかなり長いブログ記事を書いたが、昨年までは閲覧数が減りだすまではブログを更新しないことにしていたため、いつのまにか「脱原発論争」が立ち消えになってしまい、私のブログ記事は賞味期限を過ぎてお蔵入りしていたのだが、ひょっとすると復活できる可能性が生じた。めでたし、めでたし。
 一言だけ現段階での感想を述べておくと、東京都には原発は1基も存在せず、電力を一番消費しているのは、その東京都だ。つまり原発の恩恵を一番こうむっているのが東京都で、新都心(今はもうそんな言い方はしないか)・新宿にそびえ立ち関東一円を睥睨している二つの都庁タワーのエレベーターの職員利用を禁止することから始めてもらいたいものだ。もちろん都知事は知事室からの出入りは健康のためにも階段をご利用されるつもりなのだろうが、警備体制はバトン・リレー方式にするより方法はない。

 今日は中途半端なブログになってごめんなさい。でも、ブログを土休日を除えて毎日更新するとなると、たぶん日記風な記事が多くなると思う。もう出かけなければならないので、またあした。