※ アルマゲドン(1998年公開):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B2%E3%83%89%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
内容は『地球に超巨大小惑星が衝突する事が判明した。 もし、この小惑星がこのまま地球に衝突したら人類は滅びる事になる。この危機に、ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)と、腕は確かだが一癖も二癖もある仲間達が立ち向かう。』というものだ。
混乱を招くのであまり報道はされていないようだが、実は地球とニアミスする小惑星はかなり多いのだ。なぜ私が知っているのかというと、大学院博士課程のときの私の研究テーマが「反物質推進」というもので、1990年頃に「小惑星からの地球防衛構想」を国際会議で発表したからだ。本当にこんなことを発表していいのだろうかとドキドキしたが、指導教官のK先生がやれというので爆発力とか軌道変換の効果を計算した。当時は9時から17時まで相模原(宇宙研)で実験装置をガンガン作り、20時には駒場の研究室へ戻って24時ぐらいまでこのような計算をしていた時期が数年続いただろうか。
当時の反物質推進の話はけっこう話題を呼び、ニュートンとかクオークなどの科学雑誌にも掲載された。あるとき、Aエラとかいう雑誌に掲載されたときに「反物質爆弾の開発が佐鳥さんの研究テーマだ」と書かれてしまった。私も休日に駒場の実験室に行ったときに、若い守衛さんから「佐鳥さんは爆弾を作っていなんですね。私、Aエラよく読むんです」と言われて驚いたのを今でも鮮明に覚えている。当然の事ながら、恩師のK先生には文部省から所長経由で厳しい指導が入り、どうも始末書のようなものを書かされたようだ。(学生の私には何も話さなかったが、周囲の雰囲気はそんな感じだった。)
ソビエト連邦が崩壊し冷戦が終わったときに、それまでアメリカでSDI(スターウォーズ計画)をやっていた研究者の仕事が消滅した。そこで彼らは大陸間弾道弾の撃墜という目的を地球に危機的状況を与える小惑星から地球を防御するという方向転換を図ったのだ。たぶん、この流れがアルマゲドンの映画につながったのだと思う。
最後にアルマゲドンの映画の真実と嘘を触れておこうと思う。
まず真実はこうだ。地球とニアミスする物体の速度は秒速30キロメートル程度であり、衝突時には目安として瞬間的に10万度ぐらいの温度まで上昇する。この温度では分子は崩壊し、イオンと電子に分解されたプラズマ状態になる。巨大な水爆が爆発したような衝撃波が発生する。水中では衝撃波が走り、水中の生命体が全部死滅する。悲劇はその後に起こる。衝突で舞い上がった地表の粉体は全地球を覆い隠し、1~2年ほど地球全体を厳寒の環境(氷河期)にしてしまう。6500万年前にジュラ紀の恐竜はこのようにして滅びたことが知られている。
爆薬の仕掛け方は正しい。地表で爆発させても軌道変換には殆んど寄与しないことは私も計算で確かめた。
つぎに嘘(やれせ)のところ。小惑星では重力はゼロと考えてよい。星が暴れたとかいって岩石が落ちてくるようなことは絶対にない。またキャタピラのついた乗り物が動けるような環境でもない。実際の環境は、スペースシャトルや宇宙ステーションで宇宙遊泳しているような環境に近いのだ。
HIT-SATに続く次期衛星プロジェクトの準備を進めている。学生、会社員、ボランティアなど様々な人々が参加しているので、開発主体を昨年打ち上げたHIT-SATのときと同様にNPO法人宇宙空間産業研究会としている。次の衛星の名前は『大樹(たいき)』である。
次の衛星は『地球温暖化監視衛星』とし、衛星軌道からハイビジョンカメラで地球を撮影し、美しい地球環境を世界中の人々が手を取り合って守ろうという意識を持てるようなものにしたいと思っている。モノづくりが得意な人は衛星開発に参加し、映像が好きな人は衛星からの動画を使ってコンテンツを作るところで参加しても良いだろう。もちろん、宇宙という視点からの地球温暖化防止を呼びかけるような活動も歓迎する。寄付も大歓迎。
衛星の名前は大樹(北海道広尾郡大樹町にちなんで命名された)ではあるが、私はこのプロジェクトを北海道に限定したものには考えておらず、東京はもちろん、全国、世界の方々の参加も呼びかけたいと思う。既にアメリカのフロリダ州タンパとカナダのバンクーバーの友人には話をしてあり、衛星が打ち上がるときまでには地上局を設置し、インターネット経由で遠隔運用を行いたいと思う。できればハワイにも仲間が欲しい。海外との連携は、それぞれの国の実情に合う形で別々のHPを立ち上げて、宇宙時代の創造という共通の理念を持ちつつ、組織としては独立した形態が良いのではないかと思う。
8月27日に次期衛星プロジェクトのキックオフミーティングを開催したが、2回目が未だできていない。現在NPOのHPの全面改訂や東京の関係者への呼びかけなどの準備作業に時間がかかっているので、関係者の皆さん、もう少し待ってください。
一昨日にアル・ゴア氏が地球温暖化問題への取り組みを評価されてノーベル平和賞を受賞した。しかし、私たちが他人任せであっては事態はなんら変わらない。行動することが大切だ。
それから、やはり、石油代替エネルギーについての研究開発も真剣に考えていかなければならない。気付いた人が自らの意志で行動することだ。
石油代替エネルギーの考え方: http://blog.goo.ne.jp/satori-lab/e/a2f512d4f3cf9be3cc27a95b074d5ec1
宇宙から光速に近いスピードで降り注ぐ超高速の粒子(宇宙線)が、重い星の一生の最期に起こる超新星爆発の残がいで生成されていることを、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内山泰伸・宇宙科学研究本部研究員らのチームが、日米二つの人工衛星を使った観測で突き止めた。宇宙線の起源は、約100年前に発見されて以来の謎で、宇宙物理学の最大の謎の一つとされていた。4日付の英科学誌「ネイチャー」で発表した。
宇宙線は、宇宙空間を光速に近い速度で飛び交う陽子や電子などで、人間の体も毎秒100個程度が貫いている。宇宙線の起源の解明は、世界最大規模のブックメーカー(賭け屋)の英ラドブロークスも、2010年までに実現する科学の重要課題を予想する賭けの対象に、「核融合発電の実用化」や「重力波の検出」と並ぶ5課題の一つとして挙げていた。
内山さんらは、「宇宙線生成工場」として最も有望視されていた超新星の残がいに着目した。さそり座内の地球から約3000光年離れた場所で、約1600年前に爆発した超新星の残がいを、X線天文衛星のすざく(日)とチャンドラ(米)で観測。宇宙線が作られた際に放出されるX線をとらえた。宇宙線を構成する電子が、残がい内の強力な磁場により1年以内という短時間に、ほぼ光速に加速されていた。
内山さんは「残がい内の磁場は想定より100倍も強く驚いた。長年の仮説を裏付ける最後の詰めができた」と話している。 【須田桃子】
出典: 毎日新聞 2007年10月4日 3時00分 (最終更新時間 10月4日 12時59分)
天の川として見える私たちの銀河系の直径は、およそ10万光年。地球と太陽との距離の、ざっと30億倍という長さです。宇宙には、このような銀河が、少なくとも数1,000億という単位で存在しています。これらの銀河を地球から観測した結果、遠い銀河ほど速いスピードで遠ざかっていることが確かめられました。つまり「宇宙が膨張(ぼうちょう)していること」がわかったのです。
「ビッグバン」の大爆発ですべてがはじまった
宇宙が現在も大きくなり続けているということは、何を意味するのでしょうか?そう、将来に向かって「大きくなっている」ということは、過去の時点では「小さかった」ということになるのです。宇宙を過去に向かってながめると、どんどん小さくなり続け、最後は始まりのごく小さな1点になるはずです。その宇宙誕生の瞬間は、「ビッグバン」という大爆発だったといわれ、時間と空間が誕生したとされています。しかし、ビッグバンを引き起こしたものが何だったのか。現在の研究では1/100後ぐらいの状態は理論的に考えられていますが、それ以前のことについては、くわしいことはわかっていません。また、ビッグバンによる誕生のほかにも、さまざまな説がとなえられています。
(JAXA宇宙情報センターHPより)
どうも、あおやなぎです。
なにかおもしろい趣味になりそうなことがあれば教えて下さい。ぜひ。
さて、レーザ通信の開発進捗ですが、結構よい実験データが手に入りました。
ここ2週間ほど指向制御装置の改良と実験を繰り返していました。
前回の指向制御装置との変更点は、フィードバックセンサ用のA/Dコンバータを変更(14bitから16bit)したのみですが、指向精度が3倍以上よくなって、十分要求値を満たせるくらいまでになりました。
今回の実験は、静止状態での評価でしたが、次は指向制御装置をターンテーブルに乗せて、追尾精度の測定をする予定です。
ではでは、おつかれさまです。
写真が趣味のT内です。昨日は、中途半端な天気でしたが「虹」が見れました。
写真は、昨日撮影した「虹」です。
ちょうど、虹とは光の屈折によって起きる現象。ハイパースペクトルカメラの原理について、知っておかなければならないです。
先日、本屋で
2007年9月7日発行 Newton 別冊 「光とは何か?」(\1900)
という本が売っており、ついつい買ってしまいました。
「光」に関する、現象・原理・技術に関して、わかりやすい説明をしており面白いです。
光に関して、ちょこっと触れてみたいという方にお勧めです。
Newton 別冊 「光とは何か?」
平易に書かれているので読みやすいと思う。
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書 名: An introduction to tensor calculus relativity and cosmology
執筆者: D. F. Lawden
出版社: John Wiley and Sons
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1. Special Principle of Relativity. Lorentz Transformations
2. Orthogonal Transformations. Cartesian Tensors
3. Special Relativity Mechanics
4. Special Relativity Electrodynamics
5. General Tensor Calculus. Riemann Space
6. General Theory of Relativity
7. Cosmology
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