飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

第2章 スピンオフ事業 基礎研究編: ハイパースペクトル技術による生鮮食品の鮮度評価(2)

2006-07-26 18:38:50 | 佐鳥新の教授&社長日記

キュウリの鮮度評価
生鮮食品の鮮度の違いによる、スペクトルの変化を調査する。食品を室内に常温で保存し、HSC1.0号機及び、HSC1700で撮影を行った。図2-15はキュウリの様子である。変化がはっきり分かるように、Rの波長域を反射率での変化の差が大きい730nmの波長に合わせて度合いを示した。1日目は鮮やかな朱色であるが、鮮度が悪くなるにつれて、赤黒っぽくなっていくのが分かる。これは730nmつまりは全体的にも反射率が落ちていることを意味している。グラフを図2-16に示す。グラフから見ても鮮度に比例して反射率が下がっているのが分かる。


図2-15 キュウリのハイパースペクトル画像


図2-16 キュウリの分光反射スペクトル特性


プラムの鮮度評価
プラムについても同様の実験を行った。図2-17はRの波長域を反射率で変化の差が大きい620nmの波長に合わせて度合いを示したプラムの画像である。1日目は鮮やかな赤だったが鮮度が悪くなるにつれて、赤黒っぽくなっていくのが分かる。これは反射率が落ちていることを意味している。グラフを図2-18示す。鮮度に比例して山なりだった波形が崩れ、反射率が下がっていく様子が分かる。


図2-17 プラムの分光反射スペクトル画像


図2-18 プラムの分光反射スペクトル特性


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