海南島に衛星発射基地、テーマパークで観光促進も 中国
9月15日10時27分配信 産経新聞
【北京=矢板明夫】華僑向け通信社、中国新聞社などによると、中国南部の海南省(海南島)文昌市で14日、国内4カ所目となる衛星発射センターの建設が始まった。2013年の完成を目指しており、総投資額は120億元(約1600億円)。有人宇宙船の打ち上げと回収ができる大規模な施設で、米フロリダ州のケネディ宇宙センター並みの最新の設備が整えられる予定だという。
中国の衛星発射センターは現在、四川省西昌、甘粛省酒泉、山西省太原の3カ所にあるが、1958年から70年にかけて次々と建設されたもので、国防上の配慮から、いずれも内陸部の奥地にある。
今回、沿海部に建設することになった背景には、冷戦の終結と中国の国力増強により敵国から攻撃される危険性が薄れたとの当局の判断がありそうだ。
衛星発射センターが海南島に設置されるメリットとして、赤道に近いために静止軌道に衛星を乗せやすいほか、衛星を海上輸送できる利便性がある、と中国の専門家は指摘している。同センターは、弾道ミサイル技術の研究や偵察衛星など軍事分野での宇宙利用にも活用できるという。
この衛星発射センターの最大の特徴は、周辺に700万平方メートルの宇宙開発テーマパークを備えることだ。中国と世界の宇宙開発史を紹介する博物館が設けられる予定で、宇宙遊泳などを疑似体験できるレジャー施設も建設される。
宇宙開発と観光業を結びつけ、海南島の経済活性化につなげる狙いがうかがえる。衛星発射センターとテーマパークが完成後、海南島の観光客は10~20%増えると予測する中国メディアもある。
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090915-00000524-san-int
9月15日10時27分配信 産経新聞
【北京=矢板明夫】華僑向け通信社、中国新聞社などによると、中国南部の海南省(海南島)文昌市で14日、国内4カ所目となる衛星発射センターの建設が始まった。2013年の完成を目指しており、総投資額は120億元(約1600億円)。有人宇宙船の打ち上げと回収ができる大規模な施設で、米フロリダ州のケネディ宇宙センター並みの最新の設備が整えられる予定だという。
中国の衛星発射センターは現在、四川省西昌、甘粛省酒泉、山西省太原の3カ所にあるが、1958年から70年にかけて次々と建設されたもので、国防上の配慮から、いずれも内陸部の奥地にある。
今回、沿海部に建設することになった背景には、冷戦の終結と中国の国力増強により敵国から攻撃される危険性が薄れたとの当局の判断がありそうだ。
衛星発射センターが海南島に設置されるメリットとして、赤道に近いために静止軌道に衛星を乗せやすいほか、衛星を海上輸送できる利便性がある、と中国の専門家は指摘している。同センターは、弾道ミサイル技術の研究や偵察衛星など軍事分野での宇宙利用にも活用できるという。
この衛星発射センターの最大の特徴は、周辺に700万平方メートルの宇宙開発テーマパークを備えることだ。中国と世界の宇宙開発史を紹介する博物館が設けられる予定で、宇宙遊泳などを疑似体験できるレジャー施設も建設される。
宇宙開発と観光業を結びつけ、海南島の経済活性化につなげる狙いがうかがえる。衛星発射センターとテーマパークが完成後、海南島の観光客は10~20%増えると予測する中国メディアもある。
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090915-00000524-san-int
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