システムインテグレーション部門委員会からの案内です。
■概要
近年、国内外で発生している自然災害、インフラや産業施設の事故、原子力災害等に対して、災害対応ロボットの活躍が期待されています。
災害対応ロボットを社会で創り育て、定着させるためには、どのような技術や施策、国内外の協力体制の構築等の取り組みが求められるか、その議論を深めるための体系的ワークショップとして“災害対応ロボットワークショップ(NEDO特別講座)”を、下記の要領で開催します。
これはNEDO特別講座(ロボット技術経営)の一環として、昨年度から本年度にかけて計画しているもので、災害対応ロボットを社会に実装するための研究や技術のみならず、ソリューションや技術経営の観点から取り上げ、紹介するとともに、議論を深めます。昨年度まで実施されていたNEDOの「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」についても取り上げてまいります。
なお、このワークショップの内容は、ロボットソリューションの体系的蓄積を念頭においたロボぺディアにアップロードいたします。本ワークショップへの多数のかたのご参画とともに、のちに後日ワークショップの内容を知っていただく上でも、特に、関連ロボット技術、ロボット教育、そして、ロボット技術経営の観点からも、このロボぺディアもあわせてご活用いただければ幸いです。
■主催
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人東京大学
■協賛
日本ロボット学会
■日時
2013年11月12日 15時00分から17時30分まで(開催の都合により時間が変更となることがあります)
■場所
東京大学本郷キャンパス工学部2号館3階31A会議室
■ご講演
① 災害対応用高所作業ロボット”Super Giraffe”: 三菱重工業株式会社 エネルギー・環境ドメイン 藤田 淳
② 小型移動ロボットの開発:千葉工業大学 吉田 智章
■詳細
① 災害対応用高所作業ロボット”Super Giraffe”: 三菱重工業株式会社 エネルギー・環境ドメイン 藤田 淳
三菱重工は昨年度のNEDO「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」に参画し狭隘部遠隔重量物荷揚/作業台車(以後ロボット)の開発を担当しました。
このロボットの特徴は、災害現場における高所(8m)マニピュレータ作業を遠隔操作で行える点で、人が容易に近づけない場所での活躍が期待されます。また、狭い建屋の中でも自在に移動できるよう設計する必要が有り、移動機構に4輪駆動4輪操舵台車を採用することで、高い機動性も獲得しました。
講演では、ロボット開発に携わったエンジニア視点による解説と、約10か月という短期間での開発を可能とした工夫や技術等、完成したロボットを見るだけでは分からない秘密をお伝えしたい。
② 小型移動ロボットの開発:千葉工業大学 吉田 智章
作業員の立ち入りが困難なプラント災害時にプラント内階段を移動して情報収集することを想定し、NEDO災害対応無人化システム研究開発プロジェクトにおいて小型移動ロボットと、その操縦訓練シミュレータ、収集した情報を三次元地図上に表示する汚染状況マッピングシステムを開発した。本講演では開発した小型移動ロボットと、これを改良してさらに信頼性を向上させた新しい開発中のロボットについて報告する。また同プロジェクトで開発した汚染状況マッピングと操縦シミュレータについても紹介する。
■参加登録・問い合わせ
下記のウェブサイト「ロボペディア」をご参照ください
http://robopedia.sakura.tv/seminar/rtm_rtc_seminar/1478
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