熊本高専、局所気候変動観測向け自転式飛行体を試作-GPSで自律制御
日刊工業新聞WEB版
掲載日 2013年07月31日
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720130731eaab.html
熊本高等専門学校の葉山清輝教授らは上空での気象観測を目的に、GPSによって自律制御する自転式飛行体を試作した。各種センサーとマイコン技術を応用し、垂直上昇・下降に特化した安定的な飛行ができる機体構造を持つほか、GPSによる位置制御で目標地点との距離に応じて角度を調整する。
飛行体の実験
考案した試作機は、機能を絞り、マイコンによる姿勢制御を行うことで、プロペラと機体の傾きを制御する尾翼の制御だけで安定した飛行が可能になる。航空法の規制で250メートル以上の高度では無届けで飛ばせないため、100―200メートル程度の低高度で実験を行っているが、計算上では下降の時間を含めて500メートルの上昇は可能だという。
機体の安定性にまだ課題があり、完全な自律飛行ではなく、一部リモコンを用いている。製作コストは10万円程度。実用化には大型化と機体構造を強化する必要があり、数十万円程度の製造コスト見込む。
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