北海道衛星の開発体制における「縦糸」と「横糸」の考え方について説明したいと思います。
縦糸とはピラミッド型の組織で、システム担当、通信担当、姿勢制御担当、電源担当、分離機構担当、・・・という、いわゆる開発体制図での役割分担から成る組織です。そして縦糸の責任者は各々のサブシステムをとりまとめ、パッケージ化して納品する責任があります。
これとは別に横の組織というか、横のチェック体制が必要だと考えております。これを横糸と呼んでいます。
横糸を具体的にいうならば、回路設計、熱設計、構造設計、ソフトウェア設計、環境試験等のチェック機能です。横糸に秀でた方はプロジェクトを横断的に串刺ししてチェックを入れる(口を出す)わけです。これにより、個人の専門的視点を組織全体の伝播させることができますから、結果的に短期間に高品質の製品をつくることができます。ビッグプロジェクトではマネージメントだけでもかなりの労力を使うのでこの手法を適用するのは難しいかもしれませんが、20~30名程度の小型衛星プロジェクトであれば十分やれるのです。
オーソドックスな衛星開発では、まずシステム担当が設計仕様書を決め、縦糸の責任者がインターフェース通りのものを納品するのが普通です。しかし、フライト品が出来るまでには同じプロジェクト内でも企業間の駆け引きがあったりして結構無駄が多いのも事実です。これは組織が大きいために横糸が機能していないことによる弊害でもあります。
小型衛星のモノづくりの真髄とはこの縦糸と横糸の両輪的組織を実現することにあります。
私は、北海道衛星プロジェクトでは、縦糸と横糸の2つの組織で品質を向上させるという、二眼レフで発想していただくことを本プロジェクトの参加者全員に期待しています。
縦糸とはピラミッド型の組織で、システム担当、通信担当、姿勢制御担当、電源担当、分離機構担当、・・・という、いわゆる開発体制図での役割分担から成る組織です。そして縦糸の責任者は各々のサブシステムをとりまとめ、パッケージ化して納品する責任があります。
これとは別に横の組織というか、横のチェック体制が必要だと考えております。これを横糸と呼んでいます。
横糸を具体的にいうならば、回路設計、熱設計、構造設計、ソフトウェア設計、環境試験等のチェック機能です。横糸に秀でた方はプロジェクトを横断的に串刺ししてチェックを入れる(口を出す)わけです。これにより、個人の専門的視点を組織全体の伝播させることができますから、結果的に短期間に高品質の製品をつくることができます。ビッグプロジェクトではマネージメントだけでもかなりの労力を使うのでこの手法を適用するのは難しいかもしれませんが、20~30名程度の小型衛星プロジェクトであれば十分やれるのです。
オーソドックスな衛星開発では、まずシステム担当が設計仕様書を決め、縦糸の責任者がインターフェース通りのものを納品するのが普通です。しかし、フライト品が出来るまでには同じプロジェクト内でも企業間の駆け引きがあったりして結構無駄が多いのも事実です。これは組織が大きいために横糸が機能していないことによる弊害でもあります。
小型衛星のモノづくりの真髄とはこの縦糸と横糸の両輪的組織を実現することにあります。
私は、北海道衛星プロジェクトでは、縦糸と横糸の2つの組織で品質を向上させるという、二眼レフで発想していただくことを本プロジェクトの参加者全員に期待しています。
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