私は数年前までイオンエンジンの研究開発をやっていたので気になる記事だ。最近は電気推進から離れているので正確ではないが、おそらく直流放電でプラズマをつくるカウフマン型であろう。(M社のエンジンだと思われる。)
イオンエンジンの故障要因はいくつかパターンがある。典型的な例を述べると、
①ホローカソードという電子源が動かなくなるケース
②加速電源の立ち上げ時に、エンジンが作動する前にアクセルグリッドと呼ばれる電極に電子電流が流入し、電源が落ちてしまうケース。
③ごみで加速に用いるグリッド(電極)がショートするケース。
などである。
研究段階では容量の大きい電源を使って実験するので2番目のような問題は気にならないのだが、衛星搭載用にギリギリの設計をすると、急にこういったことが問題になってくる。報道によれば電源系のトラブルということなので2番目かもしれない。
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出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000135-jij-soci
きく8号、また不具合=イオンエンジン故障-宇宙機構
1月28日19時31分配信 時事通信
宇宙航空研究開発機構は28日、2006年12月に打ち上げた通信技術試験衛星「きく8号」の軌道制御用イオンエンジン4基のうち、3基が故障したと発表した。化学燃料エンジンで代用できるため、同機構は打ち上げから3年間の実験予定期間に支障は生じないとしている。
同機構によると、きく8号は軌道を微調整するイオンエンジンを2系統で計4基搭載。15日に主系統の電源部が故障し、2基が噴射できなくなった。このため、予備系統に切り替えたが、23日にうち1基の動作が不安定になった。
イオンエンジンの故障要因はいくつかパターンがある。典型的な例を述べると、
①ホローカソードという電子源が動かなくなるケース
②加速電源の立ち上げ時に、エンジンが作動する前にアクセルグリッドと呼ばれる電極に電子電流が流入し、電源が落ちてしまうケース。
③ごみで加速に用いるグリッド(電極)がショートするケース。
などである。
研究段階では容量の大きい電源を使って実験するので2番目のような問題は気にならないのだが、衛星搭載用にギリギリの設計をすると、急にこういったことが問題になってくる。報道によれば電源系のトラブルということなので2番目かもしれない。
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出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000135-jij-soci
きく8号、また不具合=イオンエンジン故障-宇宙機構
1月28日19時31分配信 時事通信
宇宙航空研究開発機構は28日、2006年12月に打ち上げた通信技術試験衛星「きく8号」の軌道制御用イオンエンジン4基のうち、3基が故障したと発表した。化学燃料エンジンで代用できるため、同機構は打ち上げから3年間の実験予定期間に支障は生じないとしている。
同機構によると、きく8号は軌道を微調整するイオンエンジンを2系統で計4基搭載。15日に主系統の電源部が故障し、2基が噴射できなくなった。このため、予備系統に切り替えたが、23日にうち1基の動作が不安定になった。
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