飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 「雷神」信号受信 スタッフら大歓声 東北大衛星

2009-02-03 07:17:07 | 北海道衛星
タイトル: 「雷神」信号受信 スタッフら大歓声 東北大衛星

本文:
東北大が開発したスプライト観測衛星が23日、
H2Aロケット15号機で宇宙へ飛び立った。
雷雲上空の発光現象を観測する衛星に名付けられた愛称は「雷神」。
世界最先端の科学観測に挑戦する輝かしい一歩に、
大学の開発スタッフや市民は喜びの声を上げた。

 仙台市青葉区の東北大大学院理学研究科にある衛星開発・運用室。
高橋幸弘准教授らが、観測衛星の電波信号を映し出す画面を緊張した
面持ちで見詰めた。
 午後2時33分、日本上空を通った衛星から最初の信号を受信。
スタッフに笑みが浮かんだ。記者会見した高橋准教授は
「予定通り、すべてうまくいった」と充実した表情。
成功を祈って用意しただるまに目を書き入れた。

 衛星は雷雲上空に出現する放電発光現象スプライトを真上から観測する。
その特徴から愛称は「雷神」に。
高橋准教授は「宇宙からのスプライト撮影は世界初。
雷衛星として、科学観測で世界第一級の成果を挙げたい」
と抱負を語った。

 開発責任者の一人、大学院工学研究科の吉田和哉教授は
宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センター(鹿児島県)
で打ち上げを見守った。
「発射のオレンジ色の光と、空気を引き裂くごう音が印象的だった」
と声を弾ませた。

 仙台市青葉区の市天文台。正午すぎ、ロケット打ち上げの中継映像を
公開するパブリックビューイングが行われた。
高橋准教授と作家で東北大特任教授の瀬名秀明さん、
土佐誠天文台長が解説した。市民や大学関係者ら約50人が集まり、
打ち上げの瞬間、歓声を上げた。青葉区の会社員千葉清一さん(57)は
「観測や宇宙開発の進展に期待したい」と話した。

 「雷神」は高度660キロの南北の極軌道を1日に約15回周回する。
日本上空を飛ぶ3、4回、データを送受信する。
スウェーデンの施設でも最大10回受信する。
 姿勢制御や計測機器のテストを重ね、早ければ3月に観測をスタート。
5年間の運用を目指す。

URL:http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090124t13022.htm


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