過去の卒業生が聞くと驚くかもしれないが、今年の春から私の研究室でも輪講スタイルのゼミを始めた。ゼミのやり方には学生による輪読会とか教員の講義方式とかいろいろやり方はあるが、私はISAS時代の恩師であるK先生(東大名誉教授)のやり方を手本にしたいと思った。
K先生の輪講での暗黙の要求事項は学生に対しては次の2点に要約できる。
①1人で1時間の講義ができる内容であること
②その内容が自分の研究のアウトプットであること
更に、博士課程の学生や助手に対しては、
③研究のアプローチの中に衛星搭載品への甘さ(妥協)があってはならないこと
④厳格な実証主義(計算上では可能云々という話は論外)
が要求された。
K研究室に昔からいた方の話によれば、私が大学院に入った頃は既にK先生も人格的にかなり丸くなっていたのだそうで、40代バリバリの頃の輪講では(K先生以外の)参加者全員が鳥肌が立つほど緊張したと聞いている。
ISASで私がK先生から教えて頂いた宇宙開発への理想というのは、ホワッとした憧れの様なものではなく、熱した鉄を叩き上げた結果として、心の奥から自然に湧き出てくる内光りするイメージがある。K先生から教えて頂いたことは悟性から発せられるメッセージを知性と理性を駆使して具現化するプロセスだったのかもしれない。
K先生の輪講での暗黙の要求事項は学生に対しては次の2点に要約できる。
①1人で1時間の講義ができる内容であること
②その内容が自分の研究のアウトプットであること
更に、博士課程の学生や助手に対しては、
③研究のアプローチの中に衛星搭載品への甘さ(妥協)があってはならないこと
④厳格な実証主義(計算上では可能云々という話は論外)
が要求された。
K研究室に昔からいた方の話によれば、私が大学院に入った頃は既にK先生も人格的にかなり丸くなっていたのだそうで、40代バリバリの頃の輪講では(K先生以外の)参加者全員が鳥肌が立つほど緊張したと聞いている。
ISASで私がK先生から教えて頂いた宇宙開発への理想というのは、ホワッとした憧れの様なものではなく、熱した鉄を叩き上げた結果として、心の奥から自然に湧き出てくる内光りするイメージがある。K先生から教えて頂いたことは悟性から発せられるメッセージを知性と理性を駆使して具現化するプロセスだったのかもしれない。
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