うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

六本木のワインバー

2015-11-24 17:03:55 | 日常
もう、30年も前になるでしょうか?六本木にワインバーがありました。ワインに興味があるものの知識もなく、東京で仕事を始めたばかりの金もない時、その店に通った時期がありました。
その店にいらした女性がとても熱心な方で、こんな私にワインを丁寧に説明していただいたり、他のお客さまを紹介して頂いて、いいワインを飲めるように仕向けていただいたり、大変お世話になりました。
言わば私のワインの趣味はここから始まりました。ほどなくその方は、ドイツのハンブルグで店を出されるとのことで辞められたのですが、その際、私に数冊のワイン関連の本と、その一冊の本の裏表紙にゲーテの言葉とハンブルグの住所を書いてくださいました。
それから数度の引越しなどで他の本は散逸しましたが、その一冊だけは手元においておりました。
何年か前、何気なくネットでハンブルグのその店を検索したことがありました。そうしたらなんと今でもその店は営業を続けているらしいとのことがわかりました!
昔、六本木のワインバーに通って以来、ワインの趣味が高じて、ワイン会を開いたりその店のあるドイツを飛び越えてフランスに何度も足を運んでいましたが、ドイツに行ったことはありませんでした。
それから、折に触れその店の情報を検索したりしていたのですが、やはり、どうしても行ってみたい、その当時のお礼をしたいと言う思いが沸々と沸いてきました。
勇気を奮って、国際電話をしたところ覚えて頂いていたようで懐かしく話をさせていただきました。お互い、同じ時代、違う場所で、それぞれの年を重ねてきたわけですが、それだからこそ分かり合える部分がおそらくあり、そんなことを話できれば、楽しい時間を共有できるのではないでしょうか?是非お会いしたいと思いました。
更に言えば、50を過ぎると、若かった頃、迷惑を掛けたり世話になったことがいくらか見えてくるものです。そういった方にお会いして、改めてお礼を言いたいと思います。
来年は是非、再会したいと思います。

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