どうしようか 迷ったすえに、
この12月が本番となる
「第九」
を 歌うために
練習にかようことに決めた。
昨日が、その練習第一日目。
「カルミナ・ブラーナ」
を1曲歌っただけでごぶさただった合唱団の、
ひさしぶりの雰囲気。
団全体としては、
私が 行かずにいたあいだに
いろいろな変化があったらしいのだけど、
身近なお仲間うちの空気は
なにも 変わっていない。
曲によって 出たり入ったり というのは
本来あまり すきではないし、
冷やかしみたいで 申し訳ないことしきり…
なのだが、
行くからには
メイワクをかけないように
マジメに練習にかようつもりだ。
(ええ、行きますとも!
いろいろ場所が変わる練習会場が 遠くたって
道に迷ったって。。。)
練習場所が あちこち変わり、しかも遠い。
電車の乗り継ぎ あたりまえ。
いや、実際コレがいちばんシンドイことかも。
最近ほとんど遠出していないし。
もっと遠いひともいるし、
団員さんも それぞれあちこちから来られるので、
私なんか まだマシなほうで
シンドイなんて言っちゃいけないが…
それはまあさておき、
思えば、
私がいまにいたるまで続けている歌、
合唱の世界に入るきっかけとなった曲が
この第九。
職場の年長の先輩に
「こんなのあるけど、歌ってみない?」
と誘われたのは、もう11年前のこと。
”阪神・淡路大震災復興3周年の第九を 1998年1月に歌おう”
かあ…
一生にいちどくらい、
ドイツ語で こういう歌を ちゃんと歌うことを経験するのも、
なにか意味があるかもね。。。
そんな気持ちで 練習にかよいはじめたのは、
1997年の夏のこと。
音楽や 歌はすきでも、
なにか楽器ができるわけでもなく、譜面も読めないような
音楽の素養のない私が、
クラシック音楽にも教会にも縁のなかった私が、
その後 長く歌を続けることになるとは
誰も 想像しなかっただろう。
とうの本人でさえ そうだったのだから。
合唱の魅力を教えてもらったはじめての合唱団で
いい先生やお仲間にであい、
そこからつながるご縁で
ひとにも歌にも合唱団にも、
さまざまなであいがあった。
まさに、いまの私につながるはじめの一歩が、
あの 第九へ出かけようと決めたときだった
と思う。
いま 私が魅かれてやまないドイツリートにしても、
あの頃は こんなにドイツ語に親しむようになるとは
(まだ 親しみきれていないけど…!)
考えもしなかった。
何年ぶりの第九になるのだろう。
私がこれまでに歌った第九は…
コンサートのパンフレットを調べてみたら、
最後に歌ったのは 2001年1月。
こんなにも長いこと、第九を歌っていなかったことに
自分でも おどろく。
毎年 歌うこと 聴きに行くことが恒例で
それがずっと続くと思っていた日々もあったのに。
なんでも、あたりまえに続くわけではない。
なにかが変化してゆくのも 自然なこと。
なのに、不思議なもので、
ひとは時々
いまの日常が あたりまえに 永遠に続くかのような
錯覚をおこすことがある。
いまこうして、
歌を続けていられることに 感謝しよう。
また こうして
第九と 再会できたことにも。
何年も使いこんで、書き込みもいっぱいで、
ぼろぼろになった楽譜を ひさしぶりにひらく。
ところどころ忘れてはいても
もう何度も歌っているから、
ほぼ 暗譜はできているし
歌い出せば すぐ思い出す。
はじめての頃 さんざん指導された
カンニングブレスも 自然にできる。
不思議に、自分のブレスする位置のクセも変わっていないのにおどろく。
でも、もっと自由自在にできるようにしたほうが いいのかな??
ドイツ語の発音も、
かなりしぼられたから、ある程度はおぼえている。
もっと キレイに聴こえるように、もっとがんばってみよう。
7年半ぶりに歌う第九は、
なんだか すごく新鮮だった。
いくら おぼえていても、
何回も歌って 歌えるつもりになっていても、
さらに やるべきことは いくらでもある。
それに、しばらく 大合唱からは離れているから
それなりの歌いかた というものも
あらためて 練習しないと、と思う。
何年か続けて第九を歌っていた頃より
トシもとっているから!?
歌う部分は少なく、短くても
体力的にはけっこうキツくて、エネルギーを必要とする第九。
息も シンドイかも知れない。
はじめてのつもりで とりくもうと思う。
ベートーヴェンに、音楽に、
私に音楽の魅力を教えて下さる多くの先生がたや
歌の仲間たちに敬意と感謝を込めて。
ところで、
練習に行って ひとつおどろいたことがあった。
たまたま昨日お休みだった指導者のひとりの、
ピンチヒッターとして 来られていた先生…
私がこちらでお会いするのは はじめてだったのだが、
時々 この合唱団に指導に来られるという。
つい先日の日曜日、
お仲間に誘われて出かけた
バロックコンサートの主催者のおひとりであり、
歌ってもおられたかたそのひとだったのだ。
あとでわかってびっくり。
そういえば、あのとき
黒いドレスを着て、
ステージで美しく歌われていた小柄なかたのお顔は…
ラフなジーンズ&Tシャツで指導して下さった
きょうの先生 だったのか!
なんとも うれしいサプライズ
そのコンサート、
バッハを中心とした
バロック音楽の美しい音色に きよらかな和声に
あっというまに時間が過ぎたひとときだった。
これぞ 和音、和声の基本かな!
と 感じるような。
いまは むりでも、
いつか ずっとさきでも、
ぬっくさんと こんな二重唱を歌えたら…!
男声とも歌ってみたいし、
仲間たちと こんな三重唱、四重唱がいつかできたら…♪
と しみじみ感じるような。。。
バッハを歌う会、
私も入りたいなあ と思ったところ、
第九の練習日と 日時がかさなるとわかって、
悩んだすえに、
まずは とにかく第九を歌おう。
そして それから バッハを歌う会に入れてもらうことを考えよう
…と決めるにいたったのだ。
この間、わずか2日間。
第九の練習開始日が迫っていたから、あまり長く考えているひまはなかった。
ぬっくさんの、
バッハを歌う会は いつからでもはじめられるよ♪
の言葉に 決心がつく。
ほんとうは、すぐにでも歌いに行きたい思いにかられていたから。
第九の練習に行って、
まさか そのバッハを歌う会の指導者さんとであうことになるとは、
偶然なんだけど
不思議なめぐりあわせを感じる。
第九のための発声、ドイツ語の発音…
あらためて いまの自分がどこまで歌えるようになれるか
がんばってみよう。
ただ、
つねにおおぜいのひとがまわりにいる環境というのは
もともとニガテで、わけもなくぐったり疲れてしまうのだけど、
大きな合唱団だと それはもれなくついてくる…
ので、なるべくリラックス、をこころがけて
うまくバランスをとっていかないと。。。
と思っている。
本番で歌うことになるのは
2008年12月11日。
聴きには ほとんど毎年行くけれど、
私にとって 歌うのは
およそ 8年ぶりの第九になる。
。。。