A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記151 「4」

2008-01-17 22:36:10 | 書物
タイトル:4
著者:Ko, jung_nam 高正男
発行:PHOTONET
発行日:2007年
内容:
2007年12月30日-2008年1月20日まで韓国のgallery curiosityにおいて開催された<Jindalrae : Ko, jung_nam photo exhibition>を機に刊行された韓国の写真家・Ko,Jung_nam(高正男)の写真集。

Jindalrae
winter vacation
summer vacation
text: Kim, Jin-young(Photo Critic), Iizawa Kotarow(Photo Critic)

Ko, Jung_nam URL;http://www.kojungnam.com/gallery.htm

入手日:2008年1月2日
韓国に行ってきた兄から頂いたもの。高正男氏とは2006年に東京のart & river bankにおいて行われたポートフォリオ閲覧イベント<almanac#5 depositors meeting>において私が担当したセクションにファイル出品をお願いしたことがある。その時もすばらしい作品を届けてくれたのだが、今回の個展を機に刊行された写真集を見るとあらためて実力がある作家だということがわかる。さらに、装丁も見事な完成度を見せてくれる。写真ではわかりにくいが、なんと密封デジパック仕様。表紙はソフトカバーだが、表裏面のみダンボール紙(エンボス加工あり)を使用して厚みをだすなど凝りに凝ったデザイン(専門用語を知らないのでよく伝わらないかもしれません。スミマセン)。今回の個展DMで使用されていた花柄の表紙の本を撮影した写真などは私が好きな貝本昌(Bohnchang Koo)を思い起こさせる。シャープで清冽、純度が高い写真を見て目が覚めた。

音楽論012 「SATELLITE」

2008-01-16 22:27:49 | music
タイトル:SATELLITE
アーティスト:THE PLAYER PIANO
レーベル:Friend of mine Records
発売日:2007年12月18日
内容:
ポストロックの名盤が新たに未発表曲を加えて、日本盤で再リリース!!
(メンバーによるインタビュー付き)

アメリカ、アリゾナ州にある“Sunset Alliance Records”から、唯一アルバム「satellite」が2004年に1000枚限定で発売された。しかし、その後メンバーが学業に専念するため、事実上解散状態となっていたが、彼らのアルバムが本国より日本やヨーロッパで大きな反響を得て再リリースを望む声が各地で広まった。そして、今回日本で新たに未発表曲2曲収録して「satellite」を発売することになり、今後の活動を再開の期待が高まっている。
(本CD帯より)

1.SCANNING FACES
2.SUDDEN LEFT
3.Pi/4
4.QUIET
5.MILWAUKEE MILE
6.MAYDAY
7.MONEY TALKS
8.NJB
9.AFTER THE FACT
10.JAZZ ODYSSEY
11.COTTUS CAROLINAE

購入日:2007年12月31日
購入店:ディスクユニオン 新宿本館
購入理由:
友人に今年のベストは何かと聞いたとき、上がった一枚。それ以来、印象的なバンド名だったこともあり探していた。ところが、たまたま入ったディスクユニオンでリイシュー盤を見かけ、割引セール中だったのもあって衝動買い。
エピソードとして伝わっている話として、わずか1000枚しか発売しなかった1つのアルバムが、ヨーロッパや日本で評価を得て、再リリースになるとは素晴らしい話である。私には業界的に1000枚という数字がどれほどのものなのかはわからない。だが、1000人聴いた人がいるとして、それだけでここまで何かが動き出すというのは実に具体的でリアリティがある。これを他の業界に応用するのはそれほど簡単な話ではないが、ひとつの目安としてはおもしろいエピソードだ。
最後に「PIANO」という単語が付いたバンド名ながら、あまり感傷的過ぎず、予想外にエモーショナルなサウンドを聞かせるいい音楽であったことも付け加えておこう。

なお、連載「音楽論」は諸事情により、今回でしばらく休止させていただきます。
2008年もよい音楽と出会えますように。

音楽論011 「A Hat」

2008-01-11 23:31:03 | music
タイトル:A Hat
アーティスト:Souvaris
レーベル:Gringo Records
発売日:2007年6月25日
内容:
1.Buffle
2.Quit Touching My Ass
3.Hand Or Finger
4.Puny Go Stompin'
5.Nobody Is Fine And Everybody Needs A Drink
6.The Young Ted Danson

購入日:2007年12月31日
購入店:ディスクユニオン 新宿本館
購入理由:
UK出身のポスト・ロックバンド<Souvaris>によるアルバム。例によって友人からのおすすめ情報により探していた一枚。年末にたまたま立ち寄ったディスクユニオンで、偶然中古盤を見つけ購入した。6曲目のパーカッションアレンジがアルバム全体のなかで異彩を放つ微熱を帯びていていい味を出している。





未読日記150 「WB」

2008-01-10 22:21:07 | 書物
タイトル:WB WASEDA bungaku FreePaper vol.011, 2007, winter
編集・発行:早稲田文学会/早稲田文学編集室
デザイン:奥定泰之
写真:西村康(photographers' gallery)、田口まき(Mami)
発行日:2007年12月6日(年4回刊)
金額:無料
内容:
蓮實重彦インタビュー「批評の断念/断念としての批評」
南陀桜綾繁(文)+内澤旬子(画)「けものみち計画の文豪擬獣化宣言」
福永信(文)+青木陵子(絵)「連載三か所」
保坂和志「現代作家が選ぶ世界の名作○第12回 「裸木」小島信夫」 
nanakikae「日々是懶夢②」
向井豊昭「日本国憲法第21条」
中森明夫「リンクする文学③」
柄谷行人+大塚英志「努力目標としての近代」
大杉重男「ハイブリッド・クリティック⑫」
上野昂志「上野昂志の戯言人生⑤」
池田雄一「俺の人生に時給をくれ!⑥」
海猫沢めろん「シリーズ・少年Aの系譜」
生田武志「プアプア批評⑥」
斎藤美奈子「旧作異聞⑫」
四方田犬彦「星とともに走る②」
大久秀憲「ビールの泡②」
川上未映子「川上未映子の対談だぜ!!②[ゲスト]榎本俊二」

入手日:2007年12月30日
入手場所:青山ブックセンター 本店
早稲田文学からフリーペーパーが出ているとは聞いていたが、手にするのは初めて。蓮實重彦氏、保坂和志氏の名前に魅かれて頂戴した。パラパラと見ると豪華な連載・掲載陣である。これも歴史と伝統がなせる技か。しかし、全体を読み通すかというと、ピリピリした文章が多そうで敬遠してしまいそうである。

音楽論010 「We Were Dead Before The Ship Even Sank」

2008-01-04 22:18:51 | music

タイトル:We Were Dead Before The Ship Even Sank
アーティスト:Modest Mouse
レーベル:SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT
発売日:2007年3月20日
内容:
1.March Into The Sea
2.Dashboard
3.Fire It Up
4.Florida
5.Parting Of The Sensory
6.Missed The Boat
7.We've Got Everything
8.Fly Trapped In A Jar
9.Education
10.Little Motel
11.Steam Engenius
12.Spitting Venom
13.People As Places As People
14.Invisible


購入日:2007年12月30日
購入店:レコファン 渋谷BEAM店
購入理由:
「STUDIO VOICE」’07.11月号の特集<NEW MUSIC CONTEXT オールジャンル・ディスク・ガイド250!>を見て、気になったUSロック・バンドMODEST MOUSE。前作『Good News For People Who Love Bad News』を某レンタル店で借りて聞いてみたところ、思わぬほど出来がよかったため2007年発売の新作も聞いてみたいものだと思っていたら、たまたま立ち寄った中古レコード/CD店で見つけたので、思い切って購入したもの。このバンドのプロフィールについてはよく知らないのだが、なぜか今作から元スミスのギタリスト、ジョニー・マーが正式加入している。荒削りでありながら、なかなかどうしてポップさも併せ持つ点に好感。ちなみに、買ったあと気づいたのだが、08年はネズミ年・・・あれ?MODEST “MOUSE”じゃん!