A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記288 「変形アレゴリー」

2009-07-06 20:20:46 | 書物
タイトル:日野田崇 変形アレゴリー
写真:福永一夫、加藤成文、北村光隆、ヤン・アルメレン
翻訳:スタンリー・N.アンダーソン、吉田真弓
デザイン:原田美佳子(ea)
印刷:株式会社グラフィック
発行:imura art gallery
発行日:2009年
内容:
京都・imura art galleryにて開催された<日野田崇展「変形アレゴリー」>(2009年5月16日―6月13日)の展覧会カタログ。

図版20点
「“2.5次元ドローイング”の怪」不動美里(金沢21世紀美術館学芸課長)
「The Mystery of 2.5-Dimensional Drawing」Misato Fudo(Chief Curator, 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa)
「繊細な磁器 日野田崇とフィギュリン:ヨーロッパ的見地から」パイビ・アールヌクビスト(キュレーター、ライター、陶芸家)
「Porcelain is Fragile : Takashi Hinoda and the figurine in a European perspective」Paivi Ernkvist(Curator, writer and ceramist)
作家略歴

頂いた日:2009年6月11日
頂いた場所:imura art gallery
ギャラリーの方より頂いたもの。ありがとうございます。
日野田崇はアニメや漫画から抜け出してきたかのような3次元キャラクターを制作しているように見える。だが、実物を見ると色合いが思ったより落ち着いた色彩なのと、その複雑で繊細な工芸テクニックによって思った以上にアニメ的イメージの軽さがない。むしろ、その繊細で壊れそうな造形が、割れ物としての「存在」として在るようで考えを新たにした。日野田氏の作品は写真によって、逆に損をしてしまう作品なのかもしれない。
また、イムラアートギャラリーが道路に面しているため、外光が入る展示室なのもより展示効果を高めていた。かつて見たINAX GALLERY 2よりずっとよく見えた。大阪市立東洋陶磁美術館では自然光によって陶磁器を見せる展示室があったが、その時の展示を思い出す。陶磁器が外光によって、ここまで見え方が変わるのかと思ったものだった。日野田氏の作品も外光によって、その存在が明るく照らされていた。


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