A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記284 「十代目金原亭馬生 壱」

2009-06-27 21:10:16 | 書物
タイトル:隔週刊CDつきマガジン 落語 昭和の名人 決定版⑪ 十代目金原亭馬生 壱
編集人:宮本晃
監修:保田武宏
寄席文字:橘左近
CDリマスタリング:草柳俊一
アート・ディレクション:渡辺行雄
デザイン:片岡良子、姥谷英子
編集:小坂眞吾(小学館)、内田清子
制作企画:速水健司
資材:高橋浩子
制作:田中敏隆、南幸代
宣伝:長谷川一、山田卓司
販売:豊栖雅文、竹中敏雄
広告:林祐一
発行:株式会社小学館
発行日:2009年6月9日
金額:1,190円
内容:
真似のできない不思議な愛嬌
十代目金原亭馬生【きんげんてい・ばしょう】1928~1982 壱

CD(63分)
笠碁・・・待ったはダメよ 初出し音源
天狗裁き・・・どうしても知りたい
そば清・・・江戸の大喰い選手権 初出し音源

○名人・志ん生との葛藤 父とは違う、自分の道を
○CD鑑賞ガイド ほのぼのとした人物描写
落語をもっと面白くする連載3本立て
田中優子○蕎麦と江戸っ子
五街道雲助○煙管を吸う
山本進○落語が促した言文一致

購入日:2009年5月28日
購入店:啓文堂書店 渋谷店
購入理由:
父が五代目古今亭志ん生、弟が三代目古今亭志ん朝という家庭ではさぞやプレッシャーが強かろうと想像するが、それぞれに持ち味が違っておもしろい家庭である。当初は父・志ん生の放蕩三昧な人生、奔放な落語を反面教師に対極の繊細緻密、精巧無比な落語だったようだが、次第に破天荒な芸になっていくのだから血は争えない。とはいえ、本書収録の落語は実に丁寧で緻密、それでいてほのぼのしているのだからそのバランス感がすばらしい。「天狗裁き」の話の流れなど速すぎず遅すぎずのリズムで丁寧に噺に引き込んでいく。志ん朝のような派手さはないが、聞き込んでいくほど味がでる噺である。


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