A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1110 『「聴く」ことの力』

2015-11-22 23:57:12 | 書物
タイトル:「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)
シリーズ名:ちくま学芸文庫, [ワ5-5]
著者:鷲田清一
カバー写真:植田正治
カバーデザイン:守先正
発行:東京 : 筑摩書房
発行日:2015.4
形態:277p ; 15cm
注記:1999年7月TBSブリタニカより刊行されたもの
    シリーズ番号はブックジャケットによる
内容:
「聴く――目の前にいる相手をそのまま受け止めるいとなみが、他者と自分理解の場を劈く。本書は、不条理に苦しむこころからことばがこぼれ落ちるのを待ち、黙って迎え入れる受け身の行為がもたらす哲学的可能性を模索する。さらにメルロ=ポンティ、ディディエ・アンジュー、レヴィナスなどを援用しつつ、ケアの現場や苦しみの現場において思考を重ねることで、「臨床哲学」という新しい地平を生み出した。刊行以来、多くの人に影響を与えた名著が文庫で登場。第3回桑原武夫学芸賞を受賞。植田正治の写真とともに贈る。

目次
第1章 〈試み〉としての哲学
第2章 だれの前で、という問題
第3章 遇うということ
第4章 迎え入れるということ
第5章 苦痛の苦痛
第6章 〈ふれる〉と〈さわる〉
第7章 享けるということ
第8章 ホモ・パティエンス
あとがき
文庫版あとがき
解説 「「臨床」へ」高橋源一郎

購入日:2015年11月22日
購入店:三省堂書店 そごう千葉店
購入理由:
 最近、『「待つ」ということ』を再読したところ、すばらしい本だった。あとがきを読んだとき、「待つ」(松)の前作が本書(聴く=菊)だと知り、続けて読んでみようと購入。実はこちらも以前に読んだかもしれないのだが、記憶が曖昧。本書は、臨床哲学の始まりだけにまだ文体が硬い部分もあるが、しなやかな文体、豊かな引用やエピソードがすばらしい。




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