タイトル:「落石計画」井出創太郎+高浜利也 図録
製作:求龍堂(深谷路子/杉山さおり)
編集・発行:株式会社島屋
発行日:2008年8月27日
内容:
テキスト
「落石計画」(「落石計画」企画書-企画の経緯と目的より-より抜粋)
井出創太郎
「プライベートとパブリック」高浜利也
図版6点、作家略歴
入手日:2008年9月7日
入手場所:日本橋島屋6階美術画廊X
8/27-9/16まで東京・日本橋島屋6階美術画廊Xにて開催された<「落石計画」井出創太郎+高浜利也>展の図録。
2003年より「井出創太郎+高浜利也」としてユニットによる活動を行なっている2人の4番目のアートプロジェクト。廃屋や日本家屋など特定の場に積み重ねられた時間の記憶と空間を作品化するプロジェクトを行なっている2人だが、今回は北海道根室市・旧落石無線送信局家屋内部に銅板による茶室を制作し、同時にワークショップなどのイベントを重ねていくという。このプロジェクトは本年より3年間にわたり行なわれる予定で、今回の展覧会はそのプロジェクトの報告展ということのようだ。
東京では久々の発表となる井出創太郎氏の作品がすばらしい。紫陽花の花言葉「家族の繋がり」から生まれた今回の作品は、家族の「時間」と落石という場所の「時間」が重なりあう「場」となるだろう。四角いキューブ状の立方体による銅板作品は、紫陽花咲く庭を見るような感覚を与え、銅板による「庭」であった。庭もまた「時間」を持つ。一朝一夕に庭は生まれない。植物には咲く季節があり、枯れる季節があるからだ。植物の成長・生育とともに流れる時間には、さまざまな「記憶」や「時間」が織りあわされ、そこにひとつの「庭」が生まれるだろう。それが、場との繋がりなのかもしれない。
井出氏による短いが味わい深いテキストも忘れがたい。そこに「あざやか」という言葉が使われているところ、井出氏も出品していた平行芸術展のサブタイトル「<あざやか>の構図」を思い出させ、そこに何か繋がりのようなものも感じる。
製作:求龍堂(深谷路子/杉山さおり)
編集・発行:株式会社島屋
発行日:2008年8月27日
内容:
テキスト
「落石計画」(「落石計画」企画書-企画の経緯と目的より-より抜粋)
井出創太郎
「プライベートとパブリック」高浜利也
図版6点、作家略歴
入手日:2008年9月7日
入手場所:日本橋島屋6階美術画廊X
8/27-9/16まで東京・日本橋島屋6階美術画廊Xにて開催された<「落石計画」井出創太郎+高浜利也>展の図録。
2003年より「井出創太郎+高浜利也」としてユニットによる活動を行なっている2人の4番目のアートプロジェクト。廃屋や日本家屋など特定の場に積み重ねられた時間の記憶と空間を作品化するプロジェクトを行なっている2人だが、今回は北海道根室市・旧落石無線送信局家屋内部に銅板による茶室を制作し、同時にワークショップなどのイベントを重ねていくという。このプロジェクトは本年より3年間にわたり行なわれる予定で、今回の展覧会はそのプロジェクトの報告展ということのようだ。
東京では久々の発表となる井出創太郎氏の作品がすばらしい。紫陽花の花言葉「家族の繋がり」から生まれた今回の作品は、家族の「時間」と落石という場所の「時間」が重なりあう「場」となるだろう。四角いキューブ状の立方体による銅板作品は、紫陽花咲く庭を見るような感覚を与え、銅板による「庭」であった。庭もまた「時間」を持つ。一朝一夕に庭は生まれない。植物には咲く季節があり、枯れる季節があるからだ。植物の成長・生育とともに流れる時間には、さまざまな「記憶」や「時間」が織りあわされ、そこにひとつの「庭」が生まれるだろう。それが、場との繋がりなのかもしれない。
井出氏による短いが味わい深いテキストも忘れがたい。そこに「あざやか」という言葉が使われているところ、井出氏も出品していた平行芸術展のサブタイトル「<あざやか>の構図」を思い出させ、そこに何か繋がりのようなものも感じる。
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