不断の決意という言葉がある。まあ固い決意という意味だろうが、優柔不断というのも、実は不断の優柔ということではないだろうか。ものごとに対して不断の優柔をもって挑む。これはかなりの意志の強さを必要とする。というより腹の強さを必要とするものだと思う。そういう腹さえあれば、多少の論理の綻びなんて、いかほどのものであろうか。
赤瀬川原平『優柔不断術』筑摩書房(ちくま文庫)、2005年、120頁。
「優柔不断」の言葉を「不断の優柔」と前後逆にするだけで、意志が表されることに驚愕した。
赤瀬川原平『優柔不断術』筑摩書房(ちくま文庫)、2005年、120頁。
「優柔不断」の言葉を「不断の優柔」と前後逆にするだけで、意志が表されることに驚愕した。