A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1221 『赤瀬川原平の芸術原論展』

2016-09-02 23:12:20 | 書物
タイトル:赤瀬川原平の芸術原論展 : 1960年代から現在まで = "The principles of art" by Akasegawa Genpei : from the 1960s to the present
編集:千葉市美術館(水沼啓和), 大分市美術館(岩尾徳信), 広島市現代美術館(松岡剛)
アートディレクション:大岡寛典[大岡寛典事務所]+宮村ヤスヲ
デザイン:内田圭[大岡寛典事務所]
翻訳:大坂紘一郎, Matthew Fargo, Pamela Miki Associates, 南平妙子, Christopher Stephens
写真撮影:福田一郎
制作・発行:[千葉] : 千葉市美術館, 大分市美術館, 広島市現代美術館, 読売新聞社, 美術館連絡協議会
発行:2015.5第3刷(2014.10第1刷)
形態:448p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2014年10月28日-12月23日:千葉市美術館, 2015年1月7日-2月22日:大分市美術館, 2015年3月21日-5月31日:広島市現代美術館
   主催: 千葉市美術館, 大分市美術館, 広島市現代美術館, 読売新聞社, 美術館連絡協議会
   翻訳: 大坂紘一郎 [ほか]
   共同刊行: 大分市美術館, 広島市現代美術館, 読売新聞社, 美術館連絡協議会
   英文併記
   作家略歴: p340-350
   展覧会歴: p351-353
   自筆文献: p354-371
   出品リスト: p372-392
   おもに図版等
   赤瀬川原平の肖像あり
   ページ数の記載なし(p.414-448)
   第三版はp448までページ数記載あり
内容:
ごあいさつ
目次
 
エッセイ
「赤瀬川原平」とは何者か /山下裕二
オブジェを持った無産者:1960年代における赤瀬川の政治性(ポリティックス) /ウィリアム・マロッティ
赤瀬川原平の根源(ルーツ):60年代の前衛とその終焉 /菅章
赤瀬川原平 1968-74 /水沼啓和
赤瀬川原平によるトマソン、路上観察、そして芸術原論 /松岡剛
  
作品と解説 
1章 赤瀬川原平のころ
2章 ネオ・ダダと読売アンデパンダン
3章 ハイレッド・センター
4章 千円札裁判の展開
5章 60年代のコラボレーション
6章 『櫻画報』とパロディ・ジャーナリズム
7章 美学校という実験場
8章 尾辻克彦の誕生
9章 トマソンから路上観察へ
10章 ライカ同盟と中古カメラ
11章 縄文建築団以後の活動
 
赤瀬川原平について—関係者の証言
ホワイトハウスのゴンボー汁 /篠原有司男
三人は真摯である /中西夏之
レディメイドの配色 /谷川晃一
原平さんに挑発され続けた! /足立正生
原平さんと千円札裁判 /杉本昌純
原平さんとの思い出 /林静一
赤瀬川原平文章史序説 /松田哲夫
「笑い」の芸術 /南伸坊
赤瀬川原平のこと /田中耕平
『ウィークエンドスーパー』は純文学の修業の場だった。 /末井昭
赤瀬川さんとの思い出 /久住昌之
赤瀬川原平さんちで風水を看た頃 /荒俣宏
原平さんからのお年玉 /秋山祐徳太子
皮をかぶった /藤森照信
赤瀬川原平の偶然力 /坪内祐三
別のセンサー /中村政人
沿うと云う事 /山口晃
  
資料編 
年譜
—作家略歴
—展覧会歴 
自筆文献
出品リスト

購入日:2016年9月2日
購入店:広島市現代美術館
購入理由:
 明楽和記展アーティストトークのための参考文献として購入。3館巡回をしているので、職場にあるかと思って探したがない。ならばと古本を探したが、プレミアがついて高い。それではと千葉市美術館のサイトを見たら、カタログは完売であった。諦めきれず広島市現美のサイトを見たら、通販で買えることがわかり、ようやく購入。
 購入の目的は、明楽和記の作品と赤瀬川の千円札の作品に共通性があるのではないかという目論見だったが、期待したほど図版がなかった。しかし、肝心の展覧会は見逃しているが、図録はボリュームがあって資料価値が高い。ハイレッドセンター展の図録と合わせてみると、より当時の美術の状況や赤瀬川原平の試みが理解しやすいかもしれない。