A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記981 『鉄道が変えた社寺参詣』

2015-01-09 23:03:20 | 書物
タイトル:鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った (交通新聞社新書)
著者:平山昇
発行:東京 : 交通新聞社(交通新聞社新書, 049)
発行日:2012.10
形態:244p ; 18cm
注記:文献: p242-244
内容:
日本人にとって最もメジャーかつ“伝統的”な年中行事「初詣」は、意外にも新しい行事だった…?!そしてその誕生の裏には、近代化のなかで変化する人々の生活スタイルと、鉄道の開業・発展、そして熾烈な集客競争があった―“社寺参詣のために敷設された鉄道は多い”という語り方で語られてきた「鉄道と社寺参詣」の関係に一石を投じ、綿密な史料調査をもとに通時的に解き明かす、鉄道史・民俗学を結ぶ画期的な一冊。

目次
はじめに
第1章 「初詣」の誕生
第2章 「何事も競争の世の中なり」―鉄道による参詣客争奪戦
 川崎大師――京浜電鉄VS官鉄
 成田山――成田鉄道VS総武鉄道、京成電軌VS国鉄
 伊勢神宮――関西鉄道VS官鉄、大軌・参急VS国鉄
第3章 競争がもたらしたもの(1)―恵方詣の盛衰
第4章 競争がもたらしたもの(2)―二年詣りの定着
 東京
 鹽竈神社
第5章 鉄道と神社の強調と駆け引き―西宮神社十日戎を事例に
 明治改暦から阪神電車開業前まで
 阪神電車開業による変化――イベントプロデューサーの登場
 明治43年の「旧暦廃止」
 神社と電鉄の協調と駆け引き
終章
あとがき

社寺一覧
鉄道会社一覧
参考文献・新聞史料・史料

購入日:2015年1月9日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 鈴木勇一郎著『おみやげと鉄道』を読んだ際に知り、興味を引かれて購入。新たな年の始まりに起源から問うことは重要である。お正月に読むにはちょうどいいと思ったが、今年はいまだ初詣に行っていない。去年も行っていないかも。なんて言っているうちにGWか夏ぐらいに読んでいたりして。