A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記756 『cities on the move 2012 Ver.1』

2013-07-28 23:08:37 | 書物
タイトル:cities on the move 2012 Ver.1
著者:勝又公仁彦
発行:[出版地不明] : Media passage
発行日:2013.2
形態:1冊(頁付なし,おもに図版) ; 19cm ; DVD(19min ; 音声なし)
内容:
「勝又公仁彦『cities on the move』」伊藤俊治
作家略歴

安定した場所はない!!
三脚を捨てた長時間露光。揺らぐ風景。伸長する画像。交錯し引き延ばされた時間と空間。
様々な実験と逸脱を繰り返し、どこにも居場所を定めない写真家の冒険を目撃せよ。

2012年増田玲氏(東京国立近代美術館主任研究員)企画の個展にて発表された映像作品をDVD化。
美術史家、伊藤俊治氏(東京藝術大学教授)による解説テキスト付き。

購入日:2013年7月26日
購入店:東京国立近代美術館ミュージアムショップ
購入理由:
 東京国立近代美術館ギャラリー4で開催された「都市の無意識」展にも出品していた勝又公仁彦氏の映像作品のDVD&小作品集。

 見つけた瞬間、これは買わねばと思った。なぜなら、私が現在進めているスライドショーの企画に出品を予定しているアーティスの作品もまた車窓からの風景を長時間露光で撮影している写真だったからである。これは類似してしまうと正直その場は焦った。だが、長時間露光という写真テクニックは以前からあるわけで、探せば類似の作品はまだあるだろう。それはそれとして、なぜ人は長時間露光によって得られる抽象的イメージを求めるのか、車窓の風景を撮影/捕獲することの魅力とは何かを考えさせられる。
 そして、私の企画は、写真家ではなく画家による写真をスライドショーする点で、「写真」イベントではなく、写真を通して「絵画」について考えるためのイベントなのかもしれないと思った。

 なお、DVDのレーベル面は色違いで4色ほどあり、それぞれサイン付きだというのだから驚く。ショップの方がわざわざ中を見せてくれたのがうれしかった。これで2100円というのも驚き。