拝殿の見事な彫刻で有名なこの神社を雨上がりの夏のとある日に再訪してみた。一の鳥居をくぐり、階段を登る。その途中に、真野地区在住の郷土史家・山本修之助の句碑がある。肉眼では判読不能だったが、句碑には「朱鷺の棲む、山をかなたに、タ桜」と書かれているそうだ。ここから参道は左へとカーブする。そして赤い、二の鳥居が見えて来る。赤い鳥居を潜ると左手に天満宮があり、やがて右手に安産杉が現れる。小木の蓮華峰寺にも、女性がさすると子宝に恵まれると言う大けやきがあり、佐渡の寺社には、子孫繁栄のための樹木信仰があるようだ。安産杉の根元には、「元気な男の子が生まれますように」「朱鷺の雛が無事に生まれますように」などと書かれた願い札がたくさん括り付けられていた。境内の左手に能舞台があり、真正面に拝殿がある。拝殿の彫刻の見事さについては、更に撮影を繰り返して画像をお見せせねばならぬほどの素晴らしさである。荘厳豪華絢爛の形容がぴったしの牛尾神社であった。
7月23日の日記: 東京で洋館のライトアップを見学出来るのは、北区にある旧古河庭園だけだ(通年ではなく毎年5月下旬の1週間だけ)。横浜山手の洋館群のように、次々と洋館や教会のライトアップが現れるのはクリスマス限定とは言え極めて貴重である。当ブログが盛んにそうしたライトアップの綺麗な写真を掲載するのに触発され、佐渡でもそれらを真似する人が出て来るかもしれない。両津のカトリック教会、相川の旧税務署、妙照寺本堂、妙宣寺の五重塔などのライトアップは数年前から計画されてはいるものの、予算の関係で実現しないだけであろう。もし実行されれば観光客誘致の呼び水になるのは間違いないし、島内の写真ブロガー達が三脚持参でこぞって駆けつけるだろう。佐渡の翼がそうした写真をしつこく掲載するのは、「佐渡でも早くライトアップをやれよ」と言う隠れた促しメッセージなのかもしれないが、多分数年後にはそれらは実現するだろう。だが、ライトアップされた寺社や洋館を綺麗に撮影出来る人はそう多くはあるまい。EOS-1DX並みの高感度カメラを所有する島民がそう多くはいるとは思えないからだ。
「菊の井」の菜の花と小柱の辛子和え
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