佐渡学センターホームページの佐渡市の文化財一覧表にも記載されていない「小泊城跡」を探して来いとの問題である。まずは小泊集落へ行き、国道脇に建つ神社のような所の境内に車を停め、真向かいの民家に入って尋ねてみた。出て来たおじさんは「このあたりには城跡などはないなあ~、待てよ、公民館長を務めている市川さんのお宅に行けば教えてもらえるかもしれんなあ~」と答えた。国道から須恵器窯跡の標柱がある道へと左折し、4軒目が市川さんのおうちとの事で、この家を訪ねてみた。するとおばさんがいて、東京の親戚宅に送る米の配送準備の真っ最中だったが、生憎と市川さんご自身は外出中だった。当方が「観光客なのでございますが、小泊城跡の写真を撮ってこいと言われて、わざわざこの時化の中はるばる東京からやって来たんですよお~」と恩着せがましく言うと、おばさんは、「それはそれは」と言いながら携帯を取出し、市川さんの出先に電話で問い合わせてくれた。すると電話の向こうから「小泊集落には城跡などはない」と断言する声が聞こえてきた。おばさんが「ではどこへ行って聞けばいいのか、それを教えて」と問うと、市川さんは「佐渡観光協会」の名を挙げた。当方がすかさず「佐渡観光協会に問い合わせたら、現地へ行って尋ねて欲しいの一点張りで話にならないんですよお~」と言いながら、「佐渡観光協会なんて頼りになる訳がないじゃないか」と言いたげな表情を作って見せた。当方が「羽茂城の当主本間家の家臣、岡崎氏が作った城」だそうですと言うと、おばさんは「この辺りに岡崎姓の家は多数ありますけどねえ~、残念ながら城跡はないとの事です」と申し訳なさそうに言った。地元で史跡に詳しい人が知らないのだ、多分この問題に解答できる人は未来永劫出てこないだろう。
ツイッター上で他人を中傷しながら謝罪もせずに平気で笑ってつぶやき続ける非常識極まりない輩に、いまだに観光情報発信役を任せている佐渡観光協会だ、信用できる訳がなかろう。