畑野の小倉地区に日蓮聖人ゆかりの古跡がある。お梅堂と呼ばれるもので、その名のとおり、お堂周辺では早春に梅が咲き誇るのであろう。道路わきにある看板の指し示す方向に従い小倉川に向けて道を下っていったら、確かにお堂のようなものがあった。堂の中には日蓮ゆかりのものが収納されているのだろうか？それが何で、そしてどのような歴史的意義があるのかについて細かく講釈すると、某ブログのようにさほど面白くない内容になりかねないゆえ、その歴史的事実に関する詳細な記述は割愛させて頂く。ただ、お堂の名前の由来は、日蓮聖人がこの地で休息し、杖代わりの梅の木を地にさしたところ、そこから梅の花が咲いたという逸話に基づいているそうだ。
私が唯一面白いと思ったのは、このお梅堂周辺の人家の屋根がどれも堂塔伽藍風だった事だ。自宅前で畑仕事をしていたおばさんに向かって私が、「あの家は普通の民家ですか？何かお梅堂と関係があるのでしょうか？」と尋ねたら、おばさんは「あれは私のおうち。お梅堂とは何の関係もありません」と答えた。
お梅堂の隣には小学校があった。そのプール越に眺めたお寺風民家集団が何とも面白い構図に思えて、「佐渡って面白いところがいっぱいある島だなあ～」と心の中でくすっと一人笑いをしてしまった。
