木崎神社は小木の街の代表的な社だが、城山公園の付け根に広がっている。赤い鳥居をくぐるとその先に本殿がある。佐渡金山で採れた金塊の輸送と航海の安全を祈願し、時の佐渡奉行たる荻原重秀が建立し、造営費は全て官費で賄われたと案内看板には書いてあった。本殿のひさしの部分の彫刻が見事だそうだが、残念ながら気が付かなかった。境内に、鳥居の赤がひときわ鮮やかな小鳥居があったが、それが妙に印象的だった。以前は境内左側の城山に鎮座地があったらしく、参道左側の小高いところに木崎神社旧蹟地の碑が建てられている。相川から運ばれた上納用の金銀は、航海の日まで一旦この神社に保管され、出雲崎に渡った後に江戸へと運ばれた。そして小木の街の人々は金銀が盗まれないようにと、交代で不寝番を勤めたと言う。佐渡金山ゆかりの神社である。航海の安全祈願のために、拝殿内には多くの絵馬が飾られていた。
拝殿内部
向かって左手の狛犬
右手の狛犬
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