佐渡の翼

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食い処「ひきの」(佐渡市金井)    投稿者:佐渡の翼

2012年12月28日 04時22分36秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記

2012年8月上旬のとある日、筆者は、今年の5月に金井にオープンした、食事処「ひきの」にお邪魔した。午前11時半丁度にお店に到着した。このお店の特徴を、端的に一言で表現するならば、「海鮮、ラーメン、焼き肉」である。う~ん、佐渡によくある何でも屋だが、「海鮮と焼き肉」の両テーマを満たすのが、食材が海鮮類と焼き肉で、それらを鉄板で焼く、鉄板焼き店ならばまだ話は分かる。東京ならば、ウエスチンホテルにある、鉄板焼き「恵比寿」がそれだし、表参道ならば「うかい亭」がそれだからだ。だが、このお店は、それに加えてラーメンまで出してくれる。つまり、ラーメンと寿司を出す、新穂の長三郎と、ラーメン、寿司、焼き肉定食を出す、吉井の樋口食堂を足して二で割ったような業態の奇妙奇天烈なるお店である。その意外性と言おうか、あるいは希少性をもって、お店の存在をアピールして客を集めようと言う算段なのかどうか知らないが、はっきり言って、正統派のお料理を好む客の目からすれば、焼き肉の煙もうもうたる場所で美味しいお寿司を食べられるとは到底思えまい。ラーメンの湯気やスープが放たれる環境下で寿司を食べさせる「長三郎」の方がまだましだと思えるくらい、「海鮮、ラーメン、焼き肉」の順列組合せ問題は、数学的料理理論で解法を見い出そうとしても無理なくらいの難問である。数研出版の「難問解法のテクニック」なる受験参考書を読んでも解答が導き出せないくらいの超難問と言ってもいいかもしれない。もし、たとえ、その解法を見つけたとしても、それは佐渡だけで通用する答えであって、島外から来た客の目には、奇異などと言う生易しい物ではなく、ついつい出題者の常識を疑いたくなるような奇問としか言いようがない。筆者は、このお店に入り、メニューを目にした時の最初の感想は、「この種の業態のお店は東京のお洒落エリアでは100%通用しないだろう。もし、お笑い芸人が副業的に新宿歌舞伎町で、駄洒落感覚でこの種のお店を出店したとしても、その話題性だけが一人歩きするだけで、三種類のお料理の味がしっかり担保されねば、まず半年で潰れるだろう」であった。従って、その話題性、意外性だけは大いに買おうと思うが、味の評価は無論別問題である。のっけから辛口評論で申し訳ないが、筆者は、店内のインテリアに関しても首を傾げたくなった。椅子、テーブルを含め、全てが黒で統一されていたからだ。確かに黒は、シックで落ち着いた色でしかも高級感を醸し出せる色である。だが全て黒となると、それは冠婚葬祭であり、たとえ都心の高級フレンチレストランであっても、どこかに、赤を始めとした刺し色を効果的に使うセンスの良さを垣間見せるものだ。しかるに、このお店のインテリアにはそうしたセンスの良さがほとんど感じられないのだ。室内を白で統一した、同じ金井にある、スナック「花音」同様、田舎の場末スナックの内装そのものなのである。どうして金井には、こうもお洒落センスに欠けた人々が飲食店を開店したがるのだろうか?もお~う、翼君、辛口全開、絶口調である。

 

 



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