佐渡の翼

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旬香よし坊(佐渡市加茂歌代)    投稿者:佐渡の翼

2010年02月12日 06時00分19秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
2月11日、筆者は両津発12時40分のカーフェリー「こがね丸」の特等室に乗り込んだ。出航を告げるドラが鳴り終わる頃を見計らい、筆者はラブジャンキーズのママさんの携帯に電話をかけた。ママさんは普段は外食専門らしく、島の美味しい店情報には目が無かった。筆者は、昨日のママさんらとの懇談で話題となった、両津の「よし坊」を訪ねてみたのでその印象を報告するためにママさんに電話をしたのだ。携帯の通話ボタンを押すと、例によって「チャランラ、ラン、ラア~ン、ラン」という感じの奇妙な音楽が流れた後、今度は一発でママのやつが出た(重ねて言うが親しみを込めてだ)。筆者からの着信があると「あの大空へ~♫、翼を広げえ~♫、飛んでゆきた~あ~い~♫」というような曲でも着メロに設定したのかと思わせるほど今回は素早く反応した。ママさんは開口一番「昨日は色々とご馳走様になりました」と礼を言ったので、筆者は「こちらも楽しかったので別にお礼には及びませんよ」と言った後、「謹んで御報告申し上げます」と続けると、ママは急にかしこまったような口調で「はい」と言った。筆者が「今、こがね丸の特等に乗り込みました」と言うと、ママは「あ、乗ったあ~?」と弾んだ声で叫んだ。筆者が「ま、そりゃどうでもいいんですけど、今、両津のよし坊に行ってきたよ」と言うと「で、どうでしたかあ~?」とママのやつが聞いてきた。「うん、良かったよ。よし坊定食B(1000円)と言うのがお勧めだな。それに店内が綺麗でトイレがこれまたお洒落え~」と言うと「へえ~、すごいじゃん!1000円の価値あるう~?」と聞いてきたので、筆者は「あります!!定休日は月曜と第三日曜日だから第一、第二、第四日曜日は営業してるよ。一度いってみたら」と言うと、「予約とかいらないの?」と聞いてきたので、「予約は不要、行けばすぐ食べられる。お昼はお弁当だけで一品料理は提供しないよ」と答えたところで電話を切った。

前置きがだいぶ長くなったが、そういう訳で、午前11時半丁度に「よし坊」を訪ねてみた。佐和田方向から国道を両津方面に向けて走り、美食亭「多花野」がある交差点を左斜め向こうへと入る道を登っていくと十字路に突き当たる。その左角のところにこのお店がある。これみよがしにお店の看板を掲げているわけではないのでよほど注意して通らないと見過ごしそうだ。まるで佐渡の隠れ家風和食屋と言った趣。敷石状の階段を登り、「旬香よし坊」と書かれた暖簾をくぐると玄関に到達する。引き戸を開けると、まず靴を脱ぎそれを下駄箱に入れてからお店に入る形式で両津の「喜林亭」と同様のスタイルだ。昨年の7月にオープンしたばかりとかで店内は真新しくかつ清潔。掘りごたつ形式の8席のカウンター席に加えて、4人収容の座敷席が3部屋ほどある。カウンターの内側ではおやじさんが弁当の作成にてんやわんやであった。厨房内にはもう一人の料理人がいてお料理を作っているようだった。お昼は、よし坊弁当A、Bのみの提供だ。先客は、子連れ集団と中年のおばさん二人組みがそれぞれ座敷席を占拠し、カウンターには中年のおばさん二人組みが座っていた。皆さん、よし坊弁当Bを注文している。おやじさんは人手が足りないとこぼしていたので、弁当が出来上がるまでに20分近くを要した。弁当の四つの区画には、左上から時計周りに、野菜の炊き合わせ(牛蒡、茄子、里芋、大根)柚子味噌かけ、大豆の煮物、鱈の焼き物(幽庵焼き風)、ご飯。小鉢は「小松菜の煮浸し」、「切干大根と油揚げの煮物」「出しまき卵」。これに長藻とお芋の味噌汁と茶碗蒸しが付いていた。いずれも繊細なる味付けで薄味の京風の美味しいお料理である。京都の料亭「菊水」みたいな感じだと言ったらちと言い過ぎか?トイレの入り口には、男性用には蛙のお人形が、女性用にはうさちゃんのお人形がぶら下げられていた。手洗い場が、とってもスタイリッシュ!そうだ、ホテルグランドハイアット東京のトイレで見たのと似ているとはたと気づいた。

そういう訳で筆者の評価は文句なしの★★★である。これから客足が伸びて行きそうなお店のように思えた。気になる読者諸氏は是非お訪ね下さい。



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