佐渡の翼

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ANAファーストクラス搭乗記その9     投稿者:佐渡の翼

2016年08月03日 05時50分03秒 | ANAファーストクラス搭乗記2015年

お料理は和洋いずれかから選べるが筆者は和食をお願いした。ファーストクラスでは和食は日本発の方が欧州発よりも美味しい。欧州発では、現地の食材を利用して現地で調理したものが提供されるため、味は日本発より落ちる感じがする。三回ファーストクラスに搭乗して分かった筆者なりの経験則に基づけば、日本発は和食にして帰国便は洋食を選ぶのが正解である。帰国便では長期間和食から遠ざかっていたため和食を選びがちなのだが。。。

和食のコース料理が始まる前に筆者は秋田の大吟醸「じょっぱり」を注文した。フルーティなお酒なので口の中が甘ったるくなるためお水も一緒に出してくれた。まず先付は、甚大豆腐、蒲鉾、敷胡桃しょうゆ、前菜は、小芋肉味噌田楽、車海老、銀杏塩煮である。う~ん、都心の高級ホテルの日本料理屋で食べるのと寸分違わぬお味である。次が椀物で、鱧と松茸のお椀である。これも関西風のいいダシの効いた美味しい椀だった。とにかく、客の食べる速度に合わせてギャレーで調理しているので実にいいタイミングでお料理が運ばれて来る。ビジのように客を待たせると言う事を一切しないのだ。一人でたった3人の客の給仕をするのだからそんなの当たり前だろうと言ってしまえばそれまでだが、これこそがファーストクラスサービスの真髄である。そうこうするうちにお造りが運ばれて来た。平目の薄造り、あおり烏賊、汐雲丹の三種。機上で食すお刺身の味は格別であり、ビジでは間違ってもお刺身なんぞは出て来ない。次いで、煮物(湯葉、松茸、煎り唐墨)、小鉢(焼き穴子、クレソン浸し)と主菜の銀鰈幽庵焼朴葉焼きが同時にお盆に入れられて運ばれて来た。まるで日本料理屋の板場で調理仕立てのお料理を運んで来たような感じで非常に美味しい!最後のお食事は白米、香の物、味噌汁である。

メニューには「お食事のご飯は、佐渡産こしひかりの特別栽培米を使用しています」と書かれていた。意外な所で佐渡産のこしひかりが高評価を受けていた。佐渡市長や佐渡市観光課の職員はANAのファーストクラスで佐渡産のこしひかりが採用されている事を知っているのだろうか?多分ご存じだろう。無論ANAはそんな事を佐渡市宛に通告したりはしないので、恐らく佐渡市長や観光課の職員はこの記事を読んでにんまりとした事だろう。舌の肥えた乗客が多いファーストクラスの機内食として提供されることは佐渡産食品の地位向上を意味するからだ。佐渡に関わる事をブログ上に掲載している身としては何だか誇らしい気がした。機上で炊いた佐渡産こしひかりのお味はやや堅めだったものの、佐渡で食べた朱鷺の認証米と同じで大変に美味しかった。最後のデザートである虎屋の羊羹はカロリー過多に付きいらないと断っておいた。

和食のコース料理の原価だけで10,000円はすると言うから、ファーストクラスは正に空飛ぶ天空の料亭である。「じょっぱり」はグラスで二杯飲んだように記憶している。食事が終了したのは午後2時18分だったから、離陸から2時間23分が経過していた。

じょっぱり

前菜

前菜の皿の縁に焦点が合ってしまったが、向こうにあるのが先付け

椀物

御造り

小鉢と煮物と主菜の銀鰈の朴葉焼き

朴葉を剥がして撮ってみた

お食事

佐渡産こしひかり

味噌汁

漬物

お水は南アルプスの天然水

食事の終了後に空席の1G席を撮ってみた




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