ファーストクラスのベッドでまどろむ事3時間20分、心地よい眠りから目が覚めた。日本時間では午後6時30分であり、ロンドンへの到着予定時刻までまだ5時間ほどある。航路の約半分ほどを飛行した計算になる。もう一眠りするためには更なる酒が必要である。筆者はCAさんを呼び出すコールボタンを押した。すると絹川さんが飛んで来て筆者の席の前に跪いた。筆者が「洋食コースの前菜は余っているかね?」と問うと、「本日のお客様は全員和食をお召し上がりでございましたので洋食はそっくりそのまま残っております」と答え、すぐさま「ソフトスモークの帆立とキャビア、カリフラワーのピューレとサワークリーム」を持って来てくれた。これがまた、一流ホテルのフレンチレストランの前菜かとみまごうような美しさで実に美味いのだ。これを食べながらウイスキーの水割りを一杯やった後、あられの盛り合わせを注文し、更にジントニックを立て続けに二杯ほど煽った。だがまだ眠たくならないので、後方のプレエコとエコ席の様子を見に出かけた。ビジネスクラスは満席なのに、プレエコやエコ席には若干の空席があった。プレエコの前方にギャレーがあり、そこには雑誌などが置いてあったが、これらはファーストの客からの御下がりである。自席に戻り、午後7時31分頃になってからようやく眠くなり二度目の眠りに付いた。
ウイスキーの水割り
あられ盛り合わせ
一杯目のジントニック
24分後に更にもう一杯注文して飲んだ
エコノミー席。前席の背もたれに設置された液晶画面の大きさはタブレット端末サイズでけっこう大きい!
ギャレーにあった雑誌類
プレミアムエコノミー席にも空席がちらりほらり
だが、ビジネスクラスは
満席のご盛況。航空会社の収入の根源はビジネスクラスとファーストクラスに正規運賃で乗る乗客である。この二クラスが満席状態ならば採算が取れる。プレミアムエコノミーやエコノミー客からの収入などは、空気を運ぶよりはましだと言う程度であり、全然儲けにはならない。だから経済席の客などは、言葉を選ばずに言うならば貨物扱いなのだ。外資系の航空会社のCAさんなどは、あからさまに乗客を貨物同然のように扱う。彼女らは、食事が乗せられたトレーを、座席のテーブルの上にどさっと置いていく。要するに配膳作業をこなすだけで、にこりともしない。それに比べれば日系の航空会社などは愛想がいいだけまだましである。
ファーストクラスの空席である1G席を撮影
自席に戻ると
前席のおじさんが座席で背伸びをしていた
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