オセンタルカの太陽帝国

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信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

舘山三尺坊大権現。

2008年03月06日 00時04分13秒 | 遠州の歴史

浜名湖というのは本当に変な湖です。
とりわけ形。地図はまた後ほど(パソコンが自由に使えるようになったら)示したいと思いますが、なんでこんな変な形の湖ができてしまったんだろう? 大地の沈降? リアス式海岸ともまたちょっと違うし。
一番理解しがたいのが、浜名湖と隣り合って「三方原台地」というこれまただだっ広い変な地形が広がっていることです。こんな変な地形は土地の沈降じゃ生まれないよな。大地の隆起? だったら浜名湖はどうやって生まれたんだろう?
そもそも「台地」ってなに? なんで土地が盛り上がって、なおかつ平らなの?
考えれば考えるほどよくわからないです。

最近努めて浜名湖周辺をドライブするようにしてますが、どうも私は浜松市をナメていたようです。おもしろいわー浜松。天龍川沿いの北部の旧浜北市のまっ平らな所に暮らしていたため、浜松市と言えば「無駄に平ら」というイメージを持っていたのですが、一番魅力的な場所は浜松城のあるあたりから浜名湖岸東南部だということを知りました。とりわけ佐鳴台。ここは三方原台地の南端で、でも上下する大地が渓谷状の折り目を為しており、そこにびっしりと家が建っていて、なにか牧歌的な景観です。似たような地形の神奈川県中央部の諸都市群ともまた違う光景なんですよね。

さて、浜名湖はどこに行っても風光明媚なのですが、一応表の顔としては「弁天島」と「舘山寺温泉」という2つの代表的観光地があります。伊豆に慣れた目で見ると、あまり大きな売りどころや連関性を持たないちんまりとした観光地なのですが、浜松近辺には「風光明媚」でいて且つ「宿泊・宴会施設が密集している」場所は他に無いため、この辺りの観光を一手に集約している感のある場所です。
かく言う私も「浜松に面白い場所なんて無い」という先入観を持ってしまっていたため、弁天島と舘山寺の土地としてのあまりの狭さにがっかりしてしまって、これまであまり顧みることはなかったのです。パルパルは遊園地として中途半端だし、フラワーパークも動物園もアレだし。しかし、改めて通ってみると、浜名湖畔の中で舘山寺が最高の立地と歴史を持っていることに気づいたのです。いいわ~~ここ。

というわけでちょっと舘山寺の紹介。

舘山寺のホテル街から見た浜名湖です。
入り組んだ地形の浜名湖にあって、舘山寺温泉はさらに入江となった「内浦湾」の畔にあります。左側にある施設が「浜名湖遊園地パルパル」で、実はあの遊園地は「堀江城」という、戦国時代に徳川家康が攻めても武田信玄が攻めても落ちなかった堅城の上に建てられています。その奥に突き出たようになっている岬が「舘山」で、標高40m程の岩山なのですが、そこに「舘山寺」が建っています。弘法大師が建てたという平安以来の名刹。それと向かい合うように突き出ている岬が「大草山」で、パルパルから大草山までは、湖上を渡るロープウェーが往復しています。舘山と大草山の間の水路のその先が、本浜名湖。観光地としての「舘山寺温泉」は、たったこれだけなのです。一応温泉は出るのですが、伊豆のお湯以上に無色透明無味無臭で、極めつけは地面から湧き出た時点で湯温が15℃前後で、過熱加水しないと使えないので、「源泉かけ流し」がもてはやされる昨今では極めて評判が悪いのです。


浜名湖と言えばウナギ! でもウナギってグルメ巡りをするにはちょと高いな。
私にはうなぎパイでいいや。うなぎパイは酒のつまみとしても美味しい。

たぶん温泉情緒を求めてここに来ると、ホテル街がやたらと高級なので(伊豆の相場に比べるとかなり高いぞ!)がっかりする人も多いんじゃないでしょうか。一方でせせこましくいろいろひしめいていてレトロなちんけ感が多分に漂い、パルパルのカラフルさと合わせてそれが好きだと言う人もいるんじゃないでしょうか。(私はその手)

なにより私がこの「舘山寺」をお勧めしたい点は、舘山寺では「秋葉山三尺坊」が祀られているということです。旧跡と温泉と高級ホテルと海と低山と遊園地と弘法大師と景勝とさざ波と、そして天狗。こんなそぐわないものを無茶無茶に一緒くたにしてしまっているこの土地のチャレンジ心に、私は喜びを禁じ得ないのです。

(…ちょっと眠くなってしまったので、続きます)


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