少し日が経ってしまいましたが、3月10日のお話です。
舘山寺町の浜松フラワーパークで浜名湖花フェスタが始まるのは3月21日からだと聞いていたのですが、職場に来たフラワーパークの人に「梅は見頃だよ」と言われたので、見に行ってきました。ヒマだからな!
さすがに、桜地帯(ソメイヨシノ類)にはまだ何もありません。
やたらと風が強く冷たい日でした。
フラワーパークの誇る桜畑の中のチューリップ畑もまだこんな感じでした。
これがあと一月も経つとそれはそれは見事な畑になるのですから、すごいですよね。
肝心の「梅の谷」はこんな感じ。
うーん、(私の写真が)微妙。
花の写真の撮り方が分からん。
梅の花は、品種がたくさんあるんですね。(全然覚えられない)
お腹がすいたので、園内のお食事処“花の散歩道”で昼食にしました。
浜名湖新名物・牡蠣カバ丼(1300円)です。
牡蠣をカバの顔にみたてて調理する料理です。カバって意外と獰猛な動物で、ワニや巨大古代ザメを襲って殺すほどなんですって。その流す汗は血のように赤いという。
舘山寺温泉街では牡蠣カバ丼の提供は2月末に終わっていたんですけど、フラワーパークではまだ売られていました。フラワーパークの牡蠣カバ丼の風味は、舘山寺温泉で食べたのと若干違いました。タレの味がクドいのに軽くて爽やか。舘山寺温泉のお店は鰻屋が多いので、タレの作り方が違うせいかな。
浜松フラワーパークは「料金変動制」をとっていまして、花の少ない夏の間は無料、桜が満開になる4月には1000円になるのです。この日は600円でした。つまり梅の価格が600円って事ですな。別に花は春か梅雨時にしか咲く全く花が無いってわけではないのですから、随所に咲く時期がずれている花を少しずつちりばめれば、通年歩き回って楽しめるじゃないかと思うのですが、そんなことは素人考えで、こういうテーマパークは異物が混ざるとインパクトが激減してしまうのでした。フラワーパークの梅の谷には梅と水仙だけ、桜の谷には桜とチューリップだけ、花菖蒲の地帯には花菖蒲とホタルだけをこれでもか!と敷き詰めてあるのでした。だから違う季節にそこに行っても、何も無い。
じゃあ、「無料の期間にフラワーパークに行っても何も無いのか?」というと、一年を通して花が咲き乱れている場所が一箇所ありまして、それがクリスタルパレス。魔太子アモンの支配が長かったのですがアモンが斃れてからは“銀の女王”リンダ未亡人が治めることになった、壮麗なる王宮です。
わたくし、学生時代に浜松東区の蘭の農家さんで長く働いてましたので、蘭という花が大好きで、だからこのクリスタルパレスが(蘭が多いから)大好きなのですが、今は一時的に牡丹にも気を惹かれてまして、パレスの入り口にある牡丹コーナーもまた素敵だと思ってしまったのでした。
さて、このクリスタルパレスの中には浜名湖グリーンファームの出店「カフェ・グリーンローズ」があります。
(グリーンファームのHPはいま再構築中なのだそうです。前のはとても味があったんですけどね)
ソフトクリームとかお団子とかを売るお店なのですけど、メニューの中に「ちひろおばさんのカレー各種」があるのです。わたくし、ちひろおばさまのカレーが大好きなのですよね。特にグリーンカレーが。
実はグリーンファームで出会うまでグリーンカレーなんて食べたことが無かったのですが(辛い物が苦手なので)、「辛いのにうまい」というグリーンカレーの魅力にとりつかれてしまい、スーパーでレトルトのグリーンカレーに出会うたびに買い込むのですけど、やっぱりちひろおばさんのが一番で、日々もだえにもだえているという。実は気賀を引っ越し先に選んだ一因に「グリーンファームが近いから」というのがあったんですが、カレーバイキングには行けない事情ができてしまって(通風にはカレーは比較的悪いんですって。)、ますます悶えている。バイキングではない平日に行けば、食べ過ぎないんですけどね。
この日は誘惑に負けて、懐かしい緑色カレーを注文してしまいました。650円。
カレーバイキングとは違い最初からご飯の上にカレーが盛られて出てきます。これは、クミン・ライス!
見た目が若干悪めですけど、記憶にこの見た目は刷り込まれてますからとても旨そうだと感じます。そして実際に実にウマイ! 辛さの中に甘っぽい厚いうまさの要素が充満しているんです。さすがちひろおばさん。私にはこれが緑カレーの味のデフォルトなのですが、これどこかでレトルトで売ってないかしら。夜中に日本酒を横にしながら食べたい。(※日本酒も通風には比較的良くないです)
しかし辛い。たったこれだけの量なのに、私は汗だくです。
メルヘンチックな花の咲き乱れるパロの王宮の中で、汗まみれになっているわたくし。
水晶宮から西の谷に降りる狭い谷間に、“舘山寺桜の谷”があります。
確かこの日は伊豆の河津町で早咲きで知られる河津桜の桜祭りが終わった直後でしたが、我らが舘山寺町の舘山寺桜も河津桜に劣らぬ早咲きの桜なんですって。
確かにもう咲き終わりです。
近くにあった河津桜の方がまだ満開なのは笑った。(南国伊豆に比べたら浜松は北国ですからね)
深いのに淡い感じの赤ピンク色なので「河津桜と似ているね」と、私なんかシロウトだから思ってしまうのですけど、厳密には河津桜は大島桜と寒緋桜の交配種で、舘山寺桜は寒緋桜の変種なんですって。(要は花の形が違う)。わたし、伊豆の河津で働いていた頃、週一で河津桜の原木の所に通ってたんですよ。懐かしい。舘山寺桜の方は、フラワーパークで品種改良された作品だそうです。(舘山寺の裏の方に大木で咲いている「舘山桜」とは別物だそうです)。これに限らず、こういうところでは積極的に新種の開発をしてるんですね。
(※参考)舘山寺の舘山桜(3月30日)。白い。
(※追記;3月30日、フラワーパークの夜桜を見に行きました。たった20日でこんなになってしまうだなんて! ぱっと咲いてぱっと散る。桜もチューリップも、花ってすごいですね)
関係ないですけど、12月27日に見に行ったウィンター・イルミネーション。
夜間入園料は500円ぐらいでしたっけ。寒かった。
さて、話を3月10日に戻します。ついでなので浜名湖ガーデンパークにも行ってみました。
ガーデンパークはフラワーパークと違い、3月1日から花フェスタに参加しているんですよね。
意味なくミニチュア撮影。
フラワーパークもガーデンパークも花の無い時期なのは同じなのですけど、浜名湖ガーデンパークとフラワーパークの違う点は、ガーデンパークは(県が運営する無料公園なのですけど)花の世話を有志のボランティアの方々がなさっているということです。つまり、有料施設であるフラワーパークは桜とか梅とか菖蒲とか「お客さんから金を取れる花」で勝負しなくてはなりませんが、ガーデンパークの場合、どんな花でもいいからお客さんをあっとさせられれば勝ちなんですね。無料の公園なのですからお客さんが文句を言う要素は全くない。今日も本当にボランティアの方々がたくさんいらっしゃって、熱心に世話されてました。花好きのための公園なんですね。
「どの季節に来ても何かしらの花がそこそこあるんだろうな」と思わされます。
とにかく小さな花が多く、なんか接写ばかりしたくなる。
この日は「クリスマスローズ」と「スノーフレーク」が見頃だとのことでした。
地味だ。でもええじゃないか。
クリスマスローズ。クリスマスでも無いのにクリスマスローズ。
スノーフレーク。
青いシクラメン。(写真だと青く見えないですけど)
イギリス(笑)
せっかくなので有料(300円)の展望塔にも上ってみました。
これまでガーデンパークには何度も来ていますが、この展望塔には登ったことが無かったのです。だって有料だから。
さすがに見晴らしが良いです。浜名湖が南から北までぐるっと見渡せます。
ついでなので、近くにあるウォットにも寄ってきました。
ここに来るのは去年の4月以来ですが、前回とどれだけ魚が入れ替わっているのか確かめるためです。
結論から言うと、8割の魚は1年前のままでした。要は去年もいて今年もいるこいつらが浜名湖での定番だとしてもいいのでしょう。
具体的にいうと、トラフグ、コモンフグ、ヒガンフグ、ダイナンウミヘビ、クロアナゴ、ハシキンメ、エビスダイ、エゾイソアイナメ、コバンザメ、ミノカサゴ、マダイ、マゴチ、等々。
いなくなっていた魚は、ハモ!
やっぱりあいつは凶暴ですからねえ、あんな小さい水槽で飼おうというのはムリがある。
「ぱんだうなぎ」も表示が無くなってましたねえ。
それから残念だったのは“砂場のアイドル”ナベカちゃんも姿がなくなっていたこと。
似たようなこんなのがふらふら泳いでいたので、
「ナベカか!?」と思って執拗に眺めていたんですけど、なんか違いますね。
おそらくこいつ(↓)の稚魚ですね。
昨年、特別展示になっていた「沖縄の魚」の狆アナゴと錦アナゴは入り口付近の常設水槽に移っていた。こいつらは浜名湖にいるんでしたっけ。
それから去年は2階にいたど派手ウツボ各種も1階に移ってました。
それから外に出て鰻タンクを眺めに行こうとすると、
「ただいま工事中なので中庭には出られません」の張り紙が。
ががーーーん。私は遙々浜名湖の北から鰻を眺めに来たというのに。
鰻を眺められないとなるとこの施設に来た甲斐がぐぐんと減った気がする。
気を取り直して2階に向かいます。
巨大どうまんは貫禄のあるオブジェ的なボスっぽいものに代替わりしていました。なんだこいつー
それから、ミズダコがいなくなって小さなタコに変わっていました。
鮫肌?
しかし、小さいし、動きません。
これまでウォットにいたミズダコは、何か特別な教育プログラムでも施しているのか、うねうねと動いてこちらの顔を盛んにのぞいてきて、「タコが頭がいいって本当なんだな」って思わせるのが常だったのですが(でも寿命は1年)、鮫肌手長蛸ってどうなんですかね? 動いてくれないとわかりません。
そして、なぜだか猛虎弁。
クラゲ類は充実していました。
ウミウシもいるのが地味に嬉しい。海牛がいる水族館ってなかなかないんですよね。たまに一匹や二匹いる水族館を見ることもありますけど、ウォットのは来るたびに書類が違うのがいる(気がします)。海牛よりも雨降らしの展示の方に力を入れてますけどね。
そして、見てて楽しかった新展示は、シラスウナギの入った瓶。
やっぱりウォットは鰻ですよねっ。ウォットの使命は「浜松人とウナギを親しくすること」にあると思う。鰻は見ててとても楽しい動物だから(そうでもないか。1階の展示水槽にいるウナギはほとんど動きませんから)大量に展示してくだされば良いのに。
でも、シラスウナギの動きはとてつもなく素早くて、ほとんど写真には写りませんでした。
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