近所の豆腐屋さんを撮ったら、UFOが写っていました。
鳥に見えますが羽がない。
ヘリに見えますがプロペラが無い。
(拡大図)
さて、今のわたくしはすこぶるつきの豆腐好きなのですが、そのきっかけとなったのがこのお店だったのです。
都田にある豆腐屋さんで、「須部商店(勘四郎)」といいます。
(「須部」は都田ではとても由緒ある姓)
山の中にあるわけじゃないんですけど、「山奥のとうふ」を名乗っていました。
今はなぜだか「川辺の食卓」と名乗りが変わっている(わけでもないでしょうけども)。
4年ぐらい前に仕事でこのお店を訪れる機会がありまして、(社会見学みたいなイベントの付き添いだったのですが)、ここで出来たてのザル豆腐を食べさせてもらった。これが美味しくて美味しくて、財布を持ってこなかったことを後悔したのですが、お店の人はなんとただの付き添いであるわたしにお土産の豆腐をたっぷり(2セット)持たせてくださった。(タダ)。それを数日家の冷蔵庫で冷やしてから食べたら、これまた美味しかった。
都田といったら私の住んでいた浜北の隣町なので、それから幾度かそこへ足を運んだんです。あの出来たての豆腐、もしくは歯応えのあるあのざる豆腐を食べたいと。ところが基本的にここは工場なのでお店はいつも開いているものでも無いらしく(タイミングが悪かっただけかもしれませんが)、なかなか再購入する機会が無かった。で、サイトを見たら、月に1回「できたてとうふまつり」というのが開かれていると知った。過去2回それに行ったんですけど、初回は2011年2月11日。2回目はいつ行ったか(探してみたけど写真が見当たらない)
驚きました。「田舎の豆腐屋のイベント」と侮って行ったら、「これは何の豊漁祭だ」と言いたくなるほどの膨大な人。
豆腐好きって浜松にこんなにいるんだと、感嘆しました。
でも、ここでも「ざる豆腐」はいつも入手できるわけではない。初回はたくさん売ってたので3つぐらい買ったんですが、2回目に行ったときは売り切れてたのか入手できず。でもこのお店はお豆腐のバリエーションがとても豊富なんですよね。お目当ての「ざる豆腐」は450円もして、その頃の私は熱心にラーメンを食べ歩いていた頃でしたから、豆腐ごときに一丁450円も払う自分をおかしく思っていたのですが、家で食べたら満足感は十分ある。イベント限定の豆腐を食べたらそれもまた美味しい。「豆腐丼」とか「豆腐たこ焼き」とか食べた。できたてならでことの感動。
でも、須部商店の「都田のとうふ」は浜松市内のスーパーならたいていどこでも売ってるんです。それもよく買って食べるんですけど、家で食べると全然特長の無いなんのこともない豆腐に感じる。(ふつうの豆腐ですからね)。スーパーで常に感動的なあのザル豆腐を売ってくださらぬものか、と切望してました。都田のお店が毎日開いてれば良いんですけどねー。
とうふ祭りも月に一回ですし、日曜日だけだし。
と、
2日前にたまたま、「次のとうふ祭りはいつかなー」と思って須部商店のサイトを開いたら、びっくりしました。当のとうふまつりは一週間前で残念だったものの、2013年10月2日に「食事&デザート処「川辺の食卓 都田のとうふ 勘四郎」がオープンしていたというのです。定休日(木曜日)以外の日は毎日開いているというのです。おお!
「土・日はかなり混む。予約推奨」と書いてあって、「まさかこんな僻地の豆腐屋が常に満席なんてことは無いだろー」と思いましたが、「豆腐祭り」での混雑ぶりは見ているため、念のために月曜日まで待って訪店。
13時ぐらいに行ったら先客は2組でした。
このくらいならいいね。
なおこのお店はランチ営業のみです。
(11時半~14時まで。豆腐販売は17時までしてるそうです)
黄色いハンカチが目印ですって。
メニューは、
●(季節限定)まるごと豆乳鍋御膳(1日5食限定)¥1500
●(季節限定)湯豆腐御膳(1日5食限定)¥1380
●(季節限定)ゆば丼御膳(1日5食限定)¥1500
●できたて寄せ豆腐御膳 ¥1200
●焼きたて油揚げ御膳 ¥1200
●できたて豆腐丼セット ¥780
●焼きたて油揚げセット ¥780
●できたて寄せ豆腐(単品) ¥500
●焼きたて油揚げ(単品) ¥500
●たこ焼き風揚げ豆腐 ¥300
…散々悩んだ末、「できたて」という言葉に惹かれて「できたて寄せ豆腐御膳」1200円を注文。それから「焼きたて油揚げ」にも引きつけられる物があったため、それも単品で注文してみました。(500円)。まったく、豆腐なぞに1200円も払うなんて気が知れませんが、なんせこの間わたしは貴船で湯豆腐¥3500を食べたばかりだったのです。
おお、これは食欲をそそる。
温かくて柔らかい。
考えてみたら家だと冷や奴で満足してしまって、わざわざ豆腐を温めることが無いんですよね。味はまあ普通の豆腐なんですけど(私には豆腐を食べ分ける舌など持っていないから)、やっぱりうまい。
少しずつ掬って食べるから、この量でも満腹に感じて、柔らかいのに口応えがあるように思いました。
やっぱ豆腐って最高だな!
続いて追加注文の「やきたて油揚げ」。
なんて魅力的な見た目でしょう。厚い。
普通にイメージする油揚げとはちょっと違い、厚さがあるので「外はカリッとした油揚げ、中は歯応えのある厚揚げ」って感じ。これは素晴らしい。
そのままだとほとんど味が無いんですけど(本当はそれがいいんですが)、薬味で色々と楽しむ物です。特製タレ(加藤醤油の『心』醤油とかつおと昆布だしだそうです)とやや青い大根おろして生姜と醤油麹が付いておりました。
うーむむ、これを家でお酒のお供にいろんなものを付けて熱々にして食べて見たい。
これらを食べ尽くしたら、もう満腹でした。
デザート。
「緑茶豆腐白玉」ですって。とってもぺたぺたしてました。あんこが(甘くなくて)好ましかった。
ごちそうさまでした。
これは、ぜひまた来ましょう。
この熱々の豆腐はごはんにそのまま載せて、タレをたっぷりかけて食べたら本当に美味しいと思います。それが「豆腐丼」で(以前にとうふまつりで食べたことがある)、今日食べた「御膳」を「五穀米」じゃなくしてデザートを省いたら、400円安い780円になりますから、これはリーズナブルで何度も食べに来たくなると思います。
帰りに売店で、「ざる豆腐」(¥525…1個だけ残ってた)、「よせ豆腐」(¥315)、ゆば豆腐(¥525)、「絹生揚げ」(¥315)玄米入り豆乳(¥315)を買って帰りました。
よっし、また家で豆腐三昧だ。
…思えば、私が伊豆に住んでいた頃、家のすぐ近くに豆腐料理屋さんがあったんですよねえ。一度も行こうと思わなかったし、行く機会も無いだろうと思ってたんですが、今は無性にあのお店に行きたくてたまらない。
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