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『ストームブリンガー』の新版の表紙絵(だけ)。付けたり高貴なひとびとの事。

2006年09月10日 15時28分29秒 | 小説・漫画

しばらく本屋に行ってなかったうちに、新版のエルリック・サーガの第4巻『ストームブリンガー』が刊行されてました。ひょ、表紙絵が・・・・・ 美しい。財布内がはなはだしい窮乏を見せているのに、やっぱり買ってしまいました(泣)。←表紙絵を眺めるためだけ。

私は以前の天野絵が苦手だったので、新版のこのイラスト(画家さんは佐伯経多さんと新間大悟という二方の合作)は麗しくてほぼ無条件に歓迎しちゃいます。
ただささやかにささやかに惜しむらく思うのは、本文中のイラストがすべて撤去されていることで、、、、、 苦手だとは言っても、例えば私の頭の中の“夢見る都”イムルイルの光景は、天野絵のようなイメージで構成されちゃっているんだよなぁ。やっぱりケチケチしないで本文にもイラストを付けてくれるといいのに。

この絵は明らかに、天野絵の中で一番評価の高い『黒き剣の呪い』の表紙絵を意識した構図ですよね。でも、青ではなくあえて赤(ピンク?)をもってこられたあたりにクラクラです。もう、何倍も何倍も何倍もこっちの方がいい。血と混沌の赤! (ちなみに、新版の第4巻は、旧版の第5巻の『黒い剣の呪い』と第6巻『ストームブリンガー(嵐をもたらすもの)』を収録しています)。

こっちは新版第3巻の表紙絵。
・・・・なんだこりゃ?
旧版の最終巻だった『薔薇の復讐』を結局読み終えなかったので、この絵が何をモチーフにしたのか見当がつかないです。・・・・私の心の中のアイドルの暁の魔女マイシェラじゃないよね?

ついでに、同時期刊行されている同じ永遠のチャンピオンシリーズ(日本語版出版社か違うのに、同じイラストレーターを起用しています …そんなことされると、どっちも旧版を持ってるのに両方新版を買い揃えないといけないじゃないかぁ!)の『ルーンの杖秘録』の新版の表紙絵です。同じ画家さんなんだけど、、、 ちょっと違うよね? これはこれでとてもいい!(と、旧版と新版を並べながら眺めてほくそえむワタシ)。

本当にコイツがあの脳天気なホークムーン公か? って感じです。
4巻と5巻目が楽しみ。

今回は表紙絵だけを掲げるのが目的なので感想は書かないし(とても有名な作品なので感想なんて書く必要ないですが)、そもそもまだ新版を本棚に飾ってあるのみで全然新版で何が変わったのか見比べてないのですが、それでも一応何か述べないといけない気分になってきた。
『エルリックサーガ』の主人公エルリック(=“光の帝国メルニボネ”の最後の皇帝)と『ルーンの杖秘録』の主人公ホークムーン(=未来の世界の若きケルン公爵)は、作品とその物語は違うけど、『永遠のチャンピオン』と題されたシリーズの中で同一人物の別の側面であるとされています。作品の中で、エルリックは自分の属していた帝国を自分の手で滅ぼして世界の終焉をもたらし、一方のホークムーンは世界を牛耳っていた悪のグランブレタン帝国(=大英帝国)を滅ぼして真の自由世界を建造する、という役割の違いはあるのですが、やっぱり同一人物なのです。

個人的には、ホークムーンの物語の方が展開が面白いし現実の中世ヨーロッパをスチームバンクにした感じなので好きなのですが、ファンタジー的に頽廃的なイメージが卓越している虹色の世界なのが、エルリックサーガなんですよね。新版では今回発刊されたストームブリンガーが本編の最終巻なのですが、以後3冊分外伝的な未発表作品が続くそうなので、恐いけれど楽しみですね。(実は、旧版でも出ていた外伝『真珠の砦』と『薔薇の復讐』は苦手でした)

 

 

さてさてさて。
全然関係の無い話になっちゃいますが、このブログでももうお分かりかと思いますが、私は歴史上と幻想世界の中の高貴な人々を眺めるのが好きで好きで好きで好きでたまらないのですが、現実世界の高貴な人々を見ていて、本当に嫌な気分が湧き起こってくるのを押さえられないでいます。
とくにここ数日のテレビ番組、どうにかしてくれーって感じです。
フランス革命の時(というかベルばらという漫画の中で)、裁判でサン=ジュストが言った「彼らは王家に生まれたこと自体が罪なのだ」というセリフがぐるぐる頭の中を巡ってしまっています。
なにが私にそう思わせるのかというと、現在また平家物語と太平記を集中して読み直していて、125人もいた天皇たちの中に、諸外国に自慢できるようなロクな政治家は一握りもいなかった、ということを重ねて思い知ることが原因なんですけど。確かに私は後白河法皇や崇徳上皇や後鳥羽上皇や宗良親王は好きなので、その子孫としての天皇家はいつまでもいつまでも(文化財として)残っていって欲しいけれど、テレビの中で今みたいにマスコミのおもちゃにしかなっていない姿はみたくない。高貴な人々には、今の状態になんでみずから死を選ばないのか、すこぶる疑問です。あの偉大な昭和天皇ですら、死をはるかに上回る屈辱を示すことを選んで模範を見せたんですよ!

というわけで、このブログの中では(あと何年続けるつもりか自分でも分からないけれど)、自分の息の続く限り「愛子天皇を第127代に!」ということをささやかに応援していかなければ、と思っています。歴史的なものには何か意味が無いと許せません。
今の皇太子は5年以内に暗殺される恐れが高いと思うけど、何だったら第2次南北朝時代を起こす覚悟であってもいいと思いますよ。また、それほどの逼迫した事態です、1万2千年続く高貴な血筋を目指すなら。愛子親王に最高の帝王学をたまわりたまえ! 今の皇太子にそれが出来ず意欲も無いのなら、天皇家に存続の価値なんて無いと思う。自分の資質をすべて見通したうえで帝国に終焉をもたらしたストームブリンガーの真に高貴な皇帝エルリック8世を見習え。


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