実はいまだにずっと買い続けておりました、デアゴスティーニの『隔週刊 コンバット・タンク・コレクション』という立体雑誌。
買い始めた頃は「たしか80巻ぐらいで完結だっけ」と思っていたのですけど、やがて100巻まで達し、そこを超えてもなぜか本屋に行くたびに出ている続刊があって、「これっていつが止めどきなんだろう?」とそろそろ思い始めていたところに、ようやく出ました! 第119号にしてようやく「マチルダⅡ」!! やったぜ! 買い続けた甲斐があったぜ!!
長かった!! (チャーチルⅦを買ったのは2年半も前。その後めぼしい戦車はありませんでした・・・)
わたくしはそれなりの戦車好きだと自分では自負していますものの(←それは鼻が長くて天狗に似てるからですね)、実を言いますと本当は英国車と倭国の国産車にしか興味が無かったりする。
群雄割拠たる戦車の世界、120巻も続いておいて英国車の登場は4回か5回くらいじゃなかったですかいね。
ただ、「マチルダⅡ」は意外と人気車種らしくて他にも手に入れられる模型例は多く、わたくしが真に欲しいのは「マチルダⅠ」だったりする。この雑誌が300号までつづいたりすれば、いつかは旧ザクたる1号目のマチルダさんも手に入れられたりするのかしらねぇ。
マチルダⅡ。“砂漠の女王”。
「マチルダⅠ」はこれですって。かっこわるーーい(笑)。それが好き。旧ザク旧ザク、ブグブグ。
「マチルダ」という人名はもともとゲルマン語系で「力」という意味があるんですって。
それが現在「貴婦人」っぽい意味で表される事も多いのは、歴史上に“カノッサの屈辱”の女主人公のトスカーナ女伯マチルデとかオットー大帝の母マチルダ・オブ・イングランド(ザクセン公ハインリヒ獅子公の妃)とかウィリアム征服王の后マチルダ・オブ・フランダースとかアフリカの“自由の国”リベリアの伝説的女傑マチルダ・ニューポートとかがいたからですが、そのイメージの一端に1940~1943年の「砂漠の戦い」で名を馳せたこの“戦場の女王”マチルダⅡがいたことも関係なくありますまい。
わたくしは、「どうしてこの戦車がマチルダと呼ばれるのか?」ということにずっと関心を持っていたのです。
どうせ「開発者の奥さんの名前がマチルダで、彼は新作の名を献身した奥さんに捧げた」とか「初期の英国空軍にマチルダという名の女性士官がいた」とか、そういうことなんじゃないかなと思っていたのですけど、それを書いてある本はこれまでありませんでした。
それが、このたびの立体雑誌の附録の小冊子に、
「最初のマチルダ(歩兵戦車Mk.Ⅰ)は1930年代中頃に歩兵支援用として開発された。この戦車の開発を一番熱心に訴えたのは、イギリス陸軍における戦車運用の先駆者、ヒュー・エルズ中将であった。」
「マチルダというのは、当時人気があった漫画に出てくるカモの名前である。試作段階の車両を見たエルズ中将が「カモに似ている」と言ったことが、命名の由来らしい。マチルダの名前はすぐに定着した」
と明記してありました。
そうか、鴨だったのか。凄くスッキリとしました。
当然この鴨はマチルダⅠのことですけど、姿が全然違うマチルダⅡも鴨っぽい。
家鴨のドナルドとか鵞鳥のモルテンとかじゃなくて本当に良かった。
チャーチル一輛とマチルダ4輛が隊列を組んで進行ですって。凄すぎるな。(ゲームではふつうマチルダは他の車に着いて行けない)
粘り強さは英国の伝統。
チャーチルが司令官たることを十二分に確認できる動画。
・・・が、マチルダさん達が他の戦車さん達と併走しまくっていることに違和感バリバリ。
マチルダの足の遅さをこの人達は舐めまくってんじゃないか。マチルダは貴婦人だからドレスを着まくってるんだよ!
トヨタ車ばりに走れるわけないじゃん。
滅茶苦茶ウマい人のマチルダⅣのゲーム動画。
って、Ⅳって何だ? 黒太子か?(違います)
ともかくこの動画のように、マチルダはとにかく足が遅いので、前線での初戦がひととおり終わったあとで散開している敵軍を、ひとつひとつ見つけてチクチク刺していくのが理想的な戦い方になるのです。なかなかこういう戦い方はできないですけどね、マチルダで戦うのはちくちくしていてとても気持ちいい。
・・・いやいややっぱり違うね、
マチルダⅣはソ連に貸与されたマチルダだそうでして、ソ連に行った時点でロシア的火力強化がされて英国っぽくなくなる。マチルダ機は紳士の機体なのに、ロシアの熊はそういう情緒を持ち合わせてはいない。
こっちの(本来の)マチルダの方が凄い。
結局のところマチルダで遊んでいて何が楽しいかといったら、「射撃速度が速いところ」「射撃が正確なところ」「チマチマと敵にイヤミな損害を与えられるところ」なのですけど、私のマチルダは、この動画の人ほど敵の動きに自分の照準を合わせられん。
こんなこと言われたことねーーや。ゲーム怖い(笑)
最近はプレステでも戦車ゲームできるんですね。(ゲーム画面がだいぶ違っていて、私はパソコンで遊ぶ方が良いんですけど、やっぱりゲーム専用機の方は臨場感が凄い)
私の次の課題は、「1930年代にイギリスで大流行していて、マチルダ機の命名の由来となった鴨の漫画とは何か?」を探求することですね。戦車の世界で「家鴨(アヒル)」のアダ名を持っている人は別にいます(アメックス40)。マチルダ(鴨)より脚が速い。
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