一ヶ月前のことですが、引越しで伊豆からテレビを運んできたら、スイッチが入らなくなっていました。なんでか分からないんですけど。なので、以後、テレビ無し生活に。これまでのニートな私はテレビっ子だったのですが、どうせ地上波テレビ放送とやらが始まったらテレビは捨てようと思っていましたからね。思ったよりもそんなに困らないのでした。見たい番組だけニ○ニ○動画で見ればいいし。…って思ったら、ネット環境がまだ届かないじゃないですか。コミュファ光のばかやろー。いくらなんでも遅すぎるだろ。
ま、テレビは一階にあるから降りてくればいいだけなんですけど、長いニート生活で足が弱っちゃって弱っちゃって(ウソです)、それすらやらない自分が悪い。ニコニコも一階のパソコンで見ればいいんですけど、わざわざパソコンの前まで来ていつもテレビ見てるのもなー。
ということで、現在見ている番組は、この『栞と紙魚子の怪奇事件簿』と『のらみみくん』だけなのです。
栞と紙魚子に関しては、きっと保存版にしたくなるでしょうからと、妹に頼んでDVD録画を頼んでたのですが、なぜかテレビから録画したDVDは自分のパソコンで見られないんでやんの。なんでですか? どうかやったら見られるのですか? まあいいや、パソコンの公式サイトで無料配信やってるし。と思って録画するのやめちゃいました。
ほぼシリーズが終わりかけてから言うのもなんですが、このテレビ版『栞と紙魚子』は、私にとっては大ヒット作品であったです。もともとの原作が、珍妙に輪をかけたヘンテコぶりで、「絶対これはテレビドラマにするのは無理だろう」という物語ばかりなのですが、テレビ版は適度な改変を加えたうえであたりさわりなくドタバタと怪奇事件を進行させていきます。原作1割オリジナル8割、というところでしょうか。その配合が意外と絶妙で、原作ファンである私もそんなに怒りが沸かないように作り込まれていました。
宇論堂のおじさんとかカラオケ屋さんのおねえさんとか学校はトイレと廊下しか舞台にはならないとか(常にみんな女子トイレにいる)、いろいろオリジナル要素が多くて、でもおもしろくて良かったのですが、残念だったのは「栞と紙魚子にはこれがでてこなくちゃ!」と強く思っていたものがなかなか出てこなかったことです。最初の頃私が騒いでいた「生首事件」は結局現われませんでしたし、ゼノ夫人は出てきたのにあの変な犬のペスは出てきませんでしたし、頸山城には平将門の末裔はいませんでしたし、キトラさんは性格が違ったし、クトルーちゃんのママは出てくるのに、肝心のクトルーちゃんがでてこない。「ほんとに出ないんじゃないかしらっ。クトルーちゃんのいない栞と紙魚子なんていやんっ」とやきもきしてましたら、最終回直前になって登場してきました。しかも、クトルーちゃんと猫のボリスが同時にっ。
ま、長々と説明してもわけわかんないと思いますので、まずご覧になってくださいね。このクトルーちゃんにはぶっとびました。どこからこんな子連れてきたんだろう。
そんな風に誘導されて、わざわざ全部観覧するお暇な人もそうそういないとは思いますが、ねっ? ねっ? このクトルーちゃんにはびっくりでしょ?(そうでもないか) 良く聞くと、ちゃんと「テケリ=リ! テケリ=リ!」って言っていますよ(笑)。でも残念ながら、ペットのヨグ=ソトホートは出てこないみたい。
マンガでのクトルーちゃんは、「ママは外国人だから」というのが口癖ですが、このテレビではママは高橋恵子でパパは井上順ですからね。主役も栞と紙魚子が入れ替わっているように、これはきっとわざとなのでしょう。ボリスは期待通りの猫でした。うんうん。
あとは最終回の時に、テレビ版で私が一番大好きだった「鴻鳥さん」のたおやかさについて存分に語りたいものですが。