垣根涼介さんの「ゆりかごで眠れ」を読了しました。
ハードカバーで厚かったので、読もうかどうか悩んだのですが面白かったです!
満足度は70%です。
「神様でもない限り、自分に見える世界のすべてには責任は負えない。なんとか助けてやれるなんて思わないことだ。どうしようもないことも世の中にはある。だったら、それを避けて通るのが賢い生き方ってもんだ。捨てるものは捨てる。悪いことじゃない。じゃないと、あんたの人生はすり潰されてゆくだけだよ」
ドライな生き方も悪くないってことか・・・。
「仕返しをしようなんて思わないことだ。人を恨んじゃいけない。自分の心を檻に入れちゃいけない。憎しみはね、檻だよ。いったんその檻に入ってしまったら、終わりだ。どんなに正しい生き方をしようが、どんなに真面目に働こうが、心に憎しみを飼っているいる人間を、神様は明るく照らしてはくれない。一生、灰色の壁の中で息をすることになる。抜け出せなくなる」
やられたらやり返す、という思考パターンを変えるのは難しいかも。
負の連鎖もあるのは分かってるけど、罪を憎んで人も憎まずにはいられない感じです。
それでは、また。