読書感想文。

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「春から夏、やがて冬」を読んで。

2012-03-07 21:48:50 | 作家さん/あ行
歌野晶午さんの「春から夏、やがて冬」を読了しました。

中盤までは物哀しい感じで終わっちゃうのかな・・・と思っていました。
でもいきなり殺人事件が起こり、ラストは何とも言えない気持ちになりました。
ハッピーエンドではなく、読了後も重くやるせない気持ちが残っています。
もう一度読み返したくなる感じで、満足度は85%です。

「一瞬だけ幸福になりたいのなら、復讐しなさい。永遠に幸福になりたいのなら、赦しなさい。」

心底からの暗い怒りを感じた時に、その衝動をこの言葉で思い止まれるかな・・・。
なかなか達観するのは難しいです。

それでは、また。