読書感想文。

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「ドルチェ」を読んで。

2012-03-05 21:22:34 | 作家さん/は行
誉田哲也さんの「ドルチェ」を読了しました。

何故か読んでいて柴田よしきさんの作風っぽいなぁ・・・と思ってしまいました。
彼の他の作品に比べるとライトな感じですが、満足度は75%です。

「やっぱり・・・・・・あなたは甘えてると思う。ご両親が健在だから、たまたま飢え死にしないで済んでるだけでしょう。でもそれって、やっぱり健全なことじゃないよ。別に飢え死にしろとはいわないけど、でも、もっと苦しい思いしなきゃ駄目だよ。そういうこと、知らなきゃ駄目だよ」

「もしあなたが、アフリカ辺りの、ジャングルで暮らす部族の一員で・・・・・・健康だし、若いのに、でもあんまり働かないで、なのにご飯になったら寄ってきて、食べたらあとは寝てるだけ・・・・・・そんなだったらどうなるか、想像つくでしょう?すぐ、仲間はずれにされちゃうよ。でも、あなたがしてきたことって、そういうことなんだよ。狩りが上手くいかないから、諦めて寝てる。木の実を集めたら、重くて運ぶの嫌になって、手ぶらで帰ってきちゃう。でもそれじゃ、誰もあなたを必要としなくなるよ。当然でしょう?当てにできないもん、そんな人」

身近にこのセリフを投げかけたい人がいますが、なかなか言えません・・・。
私の心には響いても、他の人の心には響かない言葉ってあるんだろうなぁ。

それでは、また。