読書感想文。

メインは読んだ本の記録です。

「ブランケット・キャッツ」を読んで。

2008-05-12 12:17:17 | 作家さん/さ行
重松清さんの「ブランケット・キャッツ」を読了しました。

短編集で1つ1つの作品が心に響きました。
満足度は75%です。

「要するに、自由を最大限に認め合う・・・・・・そうしないと、二人きりの暮らしって、絶対に煮詰まっちゃうと思うの」

子どもがいない夫婦の上手くいくためのルールの中のセリフです。
私の2人の姉は、長姉は子どもがいる夫婦で、次姉は子どもがいません。
どちらも羨ましく感じます。
自分がどちらを選択するか、まだ明確な決断がつきません。

「「思いどおりにならないことが増えた、っていうのかなあ」/さらに言い直す。/「思いどおりにならないことに敏感になったっていうか、弱くなったっていうか・・・・・・あ、そうだ、免疫って感じ?免疫がなくなっちゃった気がするのよ」/以前だったら気にならなかったことが、ひっかかる。「まあいいや」ですませていたことが、許せなくなる。」

最近妙に怒りっぽくなったり、あるいは逆に変に諦めがよくなったりします。

「よし、これでいいんだ、と胸を張って前に向き直るひとはめったにいない。たいがいはため息とともに力なく前を向く。後ろを振り向いたままうなだれて、そこから一歩も歩き出せなくなってしまうひとだっている。中年の危機、ミドルエイジ・クライシスである。」

この言葉初めて聞きました。
それにしても最近病気のジャンルが増えた気がします。

「ひとりきりと、ひとりぼっちは、似ているようで違う。/誰かと一緒にいたいのに一人になってしまうのが、ひとりぼっち」

自分はどっちなのかな、と少し胸がつまりました。

この頃は何年か先の未来より、老後のことが心配でたまらなくなったりします。

それでは、また。

「美しきもの見し人は」を読んで。

2008-05-12 12:15:43 | 作家さん/さ行
篠田真由美さんの「美しきもの見し人は」を読了しました。

ゴシック・ロマンスというジャンルらしいのですが、私にはかなり読み辛くて満足度は60%です・・・。

先週血液検査をしてもらって、その結果を聞きに行って来ました。
・・・改善してるどころか、悪化していてなおかつ新しい異常値まで出てしまいました。

急激にアルコール摂取量が増えた自覚はないのですが、肝臓の値があまりよろしくないみたいです・・・。
ドクターストップはかかりませんでしたが、肝臓の薬を飲まなければいけないみたいで(泣)

さすがにショックでここ3日間は自主的に禁酒してます・・・。
でもイライラした時にアルコールを飲まないでいられるかどうか不安です。

それでは、また。