中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

行政視察一日目(@盛岡市)

2012-04-17 17:59:22 | 活動
今日から視察で東北へ来ています。
予定では、本日盛岡市にて行政視察、明日からは三陸鉄道の沿線を視察することに
なっています。

ということで、本日は盛岡市。
テーマは
①震災後の復興推進について
②ボランティア支援「かわいキャンプ」について
③今後の防災取組の諸課題について
です。

盛岡市は岩手県の内陸部にあります。
ですので、震災時も揺れは大きかったものの、津波の被害はありませんでした。
(仕事などで沿岸部へ行かれていた盛岡市在住の方で、32名の方が被害に合われ
ました)

また、県庁所在地ということもあり、岩手県の中で中心的な役割をになってこられ
ました。

発生当時は避難所の設置、帰宅困難者への対応としてとして避難所の解放を行い、
その後、県内はもとより近隣県からの避難者の受け入れも行いました。
その際、仮設住宅での対応ではなく民間住宅の借り上げや市営住宅などで受け入れ
を行ったそうです。

以前別の研修でも聞いたのですが、仮設住宅には何百万もかかります。
実際問題、仮設に使うよりも民間住宅等を活用した方が安価になる場合もあり、
浮いた分を被災者へ使えることがあります。

お話を聞くと、やはり民間住宅利用の方が経済的だと感じます。
(もちろん空き状況と必要数によりけりですが)
これは収穫。

また、県の指針に基づき災害廃棄物の受け入れを行っています。
平成26年3月までに14,700トンを受け入れる予定で、今期は7,000トンを処理するとの
ことです。

ここで気になるのが放射線量。
質問させていただいたのですが、まず現地の仮置き場で測定し、盛岡に運び込まれた
際にその都度測定した上で焼却し、その灰も測定を行い、全てで基準内であることを
確認して処理しているとのことです。

そして、現状は一般の家庭ごみと同レベルで支障はないとのことです。

なお、放射線量は空間測定も行っており、通常の生活に支障がないことが確認されて
います。

この何段階もの測定と、その数値の適宜公表により、地元からも特段反対は出ていない
とのことでした。

加古川市もがれき受け入れ準備の決議をしましたが、もし受け入れるとなる場合は、
盛岡並みの測定と公表を行い、市民に安心感を与えることが必要です。


他に、復興に向けた取り組みとして、復興支援センターの設置やアドバイザリーボード
の設置など多くの事業を行われています。

その取り組みのうちの一つとして、②の「かわいキャンプ」があります。
これは沿岸被災地で活動するボランティアの支援施設です。

旧宮古高校川井校舎を県教育委員会から盛岡市が借り受けて開設されました。
宿泊場所の提供や送迎はもとより、被災地のニーズとのマッチングを行い効果的な
ボランティア活動を支援しています。
多くのボランティアが利用し、現在も写真洗浄などを中心に活動しています。

何より素晴らしいのが、市の自主的な事業であるということです。
災害発生時から復興に動き出す際の市の自主性や決断力には大いに学ぶべきところが
ありました。
加古川においても、有事の際に動ける準備をしなければなりません。


③については、これからの話となります。
課題として、長時間停電による影響への対策・避難所対策・情報収集と伝達体制の
充実と強化が挙げられるということです。

特に情報については、「無かった、遅かった」という声が多かったそうです。

やはり被災時には情報が一番欲しいものですが、錯綜しがちであることも事実です。

盛岡市もシステム面で対応されようとしていましたが、加古川でも取り入れるべき
ものもありました。
特にクラウド化については真剣に検討せねばなりません。
ちょうどシステム絡みでクラウドについても調べておりましたし、一般質問を含め
提案していかねばならないと、改めて感じました。

やはり現地で考えていること・感じていることを、直に聞けることは大きな意味が
あります。

盛岡市の取り組みをしっかりと整理し、加古川市に取り入れられるものは取り入れて
いけるように意見して参ります。

明日からは現地視察。
半年前にボランティアで宮城に行きましたが、岩手はどう違うのか、共通の問題は
何があるか、加古川市は何をすべきか、1年たった今をしっかりと見て、学んできます!

コメント
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