COP26inグラスゴー
気候正義 10万人マーチ
開発犠牲の先住民・水没危機の島国…
(写真)㊤気候正義を求める若者たち㊦私たちの土地に入らないでと訴えるロワリンガさん(右)とワリンダさん=6日、グラスゴー(写真はいずれも小梶花恵)
【グラスゴー=小梶花恵】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開かれている英北部のグラスゴー市内で6日、気候正義を求めて10万人(主催者発表)がデモ行進しました。
会議場近くの公園に集まった世界中の参加者やグラスゴー市民は、午後0時半の行進開始とともに歓声を上げ、スコットランドの風雨にひるむことなく5キロを行進しました。沿道のホテル宿泊客らも歓声を送り、通り全体がマーチの太鼓と「気候正義を」の声に覆われました。
参加者が訴えるのは温室効果ガスの削減やパリ協定の1・5度目標だけではありません。気候変動の原因となった開発で土地を奪われた中南米先住民やインドの農民、海に沈む危険にさらされる島しょ国の人たち、人種差別をなくせと訴える黒人らが正義を求めて行進しました。
南米エクアドルのアマゾンから参加したキチュワ族のマリッサ・ロワリンガさんとヘレナ・ワリンダさんは「企業がやってきて原油や金を掘り出し、私たちの森から木を切り出していく。彼らは発展のためだと言うが、私たちのコミュニティーにとっては発展ではない。企業は私たちの生活を尊重し、私たちの土地に入るのをやめてほしい」と訴えました。
(写真)気候対策に後ろ向きな国の首脳らが逮捕されるパフォーマンス=6日、グラスゴー
グラスゴー市民で女性平等党のリーシン・ハーマンさん(51)は「イギリスも日本も石炭火力発電を止めなければならない。日本がまだ新規建設計画や輸出支援をしているなんてショックだ」と話しました。
気候正義 化石燃料の大量消費や開発で発展した先進国が、気候変動の被害を受ける途上国に責任を果たして不公正をただすという考え方。
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安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり

Netflix版『新聞記者』
下げ幅を微減にとどめたことから、なぜか勝ったことになっている自民党。さっそく、数々の政権不祥事をなかったことにしようとしている。その最たるものが、森友問題をめぐる公文書改ざん事件だ。
福田達夫・総務会長は4日記者会見で「新しい証拠がないなか説明を求め続けるのが法治国家として正しいのか少々不思議に思う」などと語った。政治家が、しかも安倍元首相という最高権力者が、法的責任だけでなく、政治責任を問われるのは当たり前の話。それを、まるで不倫バッシングにあっている芸能人か不条理なメディアリンチを受けた一般市民かのような言い草で、追及しているほうがおかしいようなことを言い出したのだ。
すでに、岸田文雄首相や高市早苗・政調会長は選挙前から再調査に否定的で、このままいけば、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす事件は闇に葬り去られる可能性が高い、と言わざるをえない。
だが、そんな空気に抗うように、この公文書改ざんを扱ったNetflixのドラマが大きな話題になっている。
そのドラマとは、『新聞記者』だ。東京新聞・望月衣塑子記者の著書を原案とし、シム・ウンギョンと松坂桃李のダブル主演で2019年に公開され、日本アカデミー賞を受賞するなど大きな話題になった映画『新聞記者』のドラマ版だ。監督は同じ藤井道人監督をつとめるが、キャストを一新して全6話形式で、来年1月に全世界に配信されることになっている。
5日、そのNetflix版『新聞記者』の追加キャストが発表され、2分弱の予告編が公開されたのだが、驚いたのは、出演者の豪華な顔ぶれだ。主人公の新聞記者はもともと米倉涼子が演じることが発表されていたが、加えて、綾野剛、横浜流星、吉岡秀隆、寺島しのぶなど、人気俳優や実力俳優がずらり。
しかも、映画版は、森友公文書改ざん問題や、加計学園問題に絡んだ前川喜平・元文科事務次官に仕掛けられた官邸による謀略、伊藤詩織さんによる性暴力告発など、安倍政権の暗部をモチーフにしたエピソードがいくつも描かれていたが、Netfrix版も負けてはいない。
予告編を見ると、そのうちの森友問題をめぐる公文書改ざんと近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんの自殺の問題を大きくクローズアップし、さらに踏み込んでいる印象を受けた。