サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

長身FWの功罪

2011-10-12 19:53:29 | Weblog

夕べのタジク戦はあまりにも相手が弱すぎたのでよかったのか悪かったのかよくわからないが、とにかくマイク・ハーフナーが目立った。そして李のスタメンはしばらくないことが確定した。

長身FWは空中戦は強いが、足元のボールさばきが下手というのが定番である。イングランドのクラウチなどがその代表格だろう。ではどうして長身だと機敏さが失われるのか。これはどのスポーツでもいえることだ。バスケットやバレーボールのように長身でなければ選手になれないようなスポーツは除き、小兵はスピード、長身・でかい選手はパワーでというのが常識だ。

いい例が琴欧州である。身長は実に202cm。しかし情けないほど動きがにぶい。しかも小兵に弱い。それに対して日馬富士のような小兵はスピードときれのある動きで勝負する。好対照である。例外は白鵬である。192cmもあるのにスピードもあり、仕掛けが早い。だから横綱なんでしょう。

相撲に例えてしまったが、ハーフナーの場合は空中戦でも足元でもどちらでもいける。これは代表にとって大きな武器である。アジアの他の国は夕べのハーフナーの活躍をみてビビッているはずだ。

メリットばかりが目立ったが、デメリットもある。空中戦に強いDFがいる相手には通用しないことだ。それにただ放り込むだけの単調な攻撃になってしまう。これを補うために岡崎のような小兵とのコンビの2トップが最適だ。またハーフナーのように長身で器用なFWはそうそういないから、彼が使えない場合のバックアップに困ることだ。

本当ならば平山がもっと前から活躍を期待されていたが、平山の場合はただでかいだけに終わってしまった。実に残念である。

日本とオーストラリアが最終予選で対戦するならば、ケネデイとハーフナーの対決が楽しみである。李には失礼だが、もう君の出番は終わった。


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