サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

アジア枠の効果

2009-01-25 13:44:03 | Weblog
今季からJリーグに採用されるアジア枠のより、多くのオージー選手がJリーグに行くのではないかと予想されたが、そんなことはなかった。実際は韓国人選手獲得に利用されたケースが多い。

なぜかといえば、オーストラリアの有望な若手はまずヨーロッパに行く。それだけスカウト、エージェントが定着していることだと思うが、イングランドの2部、オランダ、ベルギーなど比較的行きやすいクラブに行くケースが多い。

そこからステップアップしてビッグクラブに移る。オーストラリアも日本同様にEU外の国であるので、外国人選手枠となるから、ヨーロッパのビッグクラブに始めから移籍するのは容易ではない。

ヨーロッパのクラブにいけそうにない選手は国内のAリーグまたはシンガポールでもどこでも年俸の高いクラブに移る。ただしこのような落ちこぼれ組のレベルはさほど高くない。

昨年のACLでアデレードが決勝に進んだため、Aリーグのレベルはかなり高く、落ちこぼれ組といえどもJリーグでも活躍できるレベルにあるのではないかと注目されたが、そんなことはなかった。アデレードの選手の責任ではないが、Aリーグ全体のレベルがまだ低いのである。

また同じような条件のオファーがヨーロッパの2部のクラブとJクラブからあるとすれば、オージー選手は間違いなくヨーロッパ行きを選ぶ。

一方、韓国人選手の場合、Jクラブでプレーすることはヨーロッパに行くよりは生活習慣という面から考えても容易に見える。

かくしてアジア枠とは名ばかりで実際は韓国人枠となってしまった。どんな国にも生活のためならば積極的に移籍していくブラジル人選手には本当に頭が下がる。

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