サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

韓国の捕鯨再開宣言

2012-07-05 23:31:51 | Weblog

オーストラリアのマスコミは韓国の調査捕鯨再開宣言で大騒ぎである。ギラード首相が駐韓大使に韓国政府に抗議するよう指示したとか、シーシェパードの人間のインタビューとか、いつものように非常に感情的である。

冷静なマスコミの中には、日本は捕鯨問題を貿易に絡めていないので、捕鯨問題が感情的になっているにもかかわらず経済面では影響がない、しかし韓国はオーストラリアの強硬な抗議に対して日本のような冷静な対応をしてくれるかどうか不安があるという分析をしている。非常にもっともな意見である。

韓国人はちょっとのことでナショナリズムが高揚して国全体が感情的になるので、下手をするとかなりこじれる可能性がある。シーシェパードがいつものように捕鯨船を攻撃すると韓国なんて海軍まで出してくるのではないだろうか。

どうしてオージーはここまで捕鯨問題にこだわるのか不思議でならないが、ヒントは動物愛護を理解できるか否かと思う。たとえば犬が好きな人は万人が犬を好きだと感じているはずだと考えているでしょう。しかし誰もが犬を好きではない。オーストラリアは犬を飼っている人はほぼ100%が家の中で飼っていて、間違いなく家族の一員です。捕鯨反対もこれと同じ感覚でしょう、きっと。

それに捕鯨は捕鯨船がモリを放ってそれが鯨に命中して、鯨から血がドバっと出る。その映像は非常に生生しくて、ああかわいそうという感情に訴えやすい。家畜を殺す場合は普通は非公開だから、牛を殺してかわいそうという感情論はほとんど出てこない。

韓国がこの期に及んでどうして捕鯨を再開する気になったのかよく知らないが、今後予想される他国からの感情的な抗議、非難、中傷を考えれば、トラの尾を踏むことになるようにしか思えない。


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