今年初めて、土手の草刈りをした。
毎年、8月に1回目の草刈りをしていたが今年の猛暑は凄まじく、ほったらかしにしていた。
伸び放題に伸びた雑草を蔓草が覆い、椿に這い上がり、まだ背丈くらいの椿は重さで傾いている。
足元に注意を払いながら草薮に踏み込む。蜘蛛の巣に顔を突っ込み、体中に猪子槌のタネをくっ付け、朝から夕方まで働いても全体の三分の一も刈れなかった。
夕方、キリがいいところまで済ませようと大童で作業をしている時、道路から見下ろす視線に気付いた。
このごろ夕方になると、必ず小型犬のお供をして歩くおじさんである。
タイヘンですね、きれいになりますな、地元の方ですか、ご苦労さん、お宅の土地ですか、ほぅ何でまた。
毎年、同じような質問をされる。
いい運動になるから一緒にやりましょう、こんなに涼しくなっても汗かきますよ。
と誘ってみる。
いやいや私にはとてもとても、市有地なら市にやらせれば。
今日もまた同じような「お断り」だった。
つまらぬことに時間を潰された。キリがいいとこまで終わらないうちに、夕暮れになってしまった。
あと二日か三日はかかるぞ。
あのおじさん、犬の散歩以外に、毎日何をしてるんだろうか。
それでも一日一回ご町内を歩き、他人に声を掛け、煙草を吸わないのはエライ。
団塊おじさんは会社を辞めると、することがないようだ。
121017
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