今日の公開講座の演題は長い。
21世紀を生きる~安心・安全で質の高い生活を目指して
福祉・医療・環境市場への期待と課題
~ユニバーサルデザインが導く社会とアンチエイジング~
だったのだった。
現代政策学部という崇高な目標を標榜した新設学部の助教授による講演だった。
事務局との事前の摺り合わせも済ませたし、パワーポイントの纏めも上手かった。
ただ、演題からも覗えるように、内容を詰め込み過ぎて、早口に喋りまくって息もつかず、聴講していて草臥れたよ。
前半は事務局の意向を採り入れて、
《1.求められる21世紀型の社会経済システム》
1.私たちの暮らしを取り巻く大きな変化
2.期待される「福祉・医療・環境市場」の現状と課題
3.21世紀型システムとしての「人にも環境にも優しい」社会の構築。
以上を、猛烈な速さでお話しされた。
まぁ、分かったような分からないような、どうもよく分からない。
後半は先生が是非話を聴いてほしかったことで、
《「ユニバーサルデザイン」がもたらす楽しく快適な社会》
1.「ユニバーサルデザイン」の意味と日本での動き
2.事例紹介(不自由さや不快なことから自由で快適なことへ)
3.「ユニバーサルデザイン」の普及と「アンチエイジング」
やたらに、カタカナが多い講義だった。
パラダイムシフト・ステークホルダー・CSR・イノベーション・アンチエイジング・・・・・
スパイラルアップ・エルゴインデックス・アダプティックブランド・異業種コンソーシアム・・・
森男にはさっぱり分からん。
UD(ユニバーサルデザインという意味だそうだ)先進県は、静岡・熊本・埼玉県なんだそうだ。
確かに埼玉県日高市は、急峻な登山道を「ユニバーサルデザイン登山路」にしたもんな。
先進県とは、そんなことかいな。
これからは、万人向設計の商品・製品・施設等が沢山溢れて、抗加齢化商売が盛んになるんだそうだ。
「ユニバーサルデザイン」や「アンチエイジング」という概念はアメリカの学者が考案したもので、日本にはこういう考えは無かったから、そのままカタカナを使うべきなんだそうである。
そうかねぇ。そういうものかねぇ。それでいいのかねぇ。
アメリカの専売特許かねぇ。
先生の日本事情の勉強不足と、日本語が貧弱なんじゃないのかねぇ。
一生懸命に準備して、熱く講義して下さった事は有難かった。
開講30分前からパソコンや映写装置を先生自身が点検されたのは偉かった。
遮光カーテンが無いので、はっきり映らなかったのは、事務局が悪い。
肝心の講義の内容は、「どうも、どうも......」だった。
不肖、森男だったら、もっと分かり易く15分で講義を済ませただろうよ。
何時もの大教室ではなく、今日は普通の小教室で、約150人で満席になった。
どこの大学も、教室の椅子は座り難い。
やけに浅いし、足を組む隙間も無い。1時間も座っていたら耐えられなくなる。
身長170センチの森男が辛かったのだから、近頃の電柱みたいな学生にとって、教室は苦痛だろう。
大学は学生用の椅子を、ユニバーサルデザインに交換すべきである。
そして、講義はアンチエイジングにね。
(こういう使い方でいいんだろうか?)
不老不死温泉